日視連点字図書館ニュース 第191号 2022年7月発行 日本視覚障害者団体連合点字図書館 〒169‐8664 東京都新宿区西早稲田2‐18‐2 TEL:03‐3200‐6160  FAX:03‐3200‐7755 E-mail:toshokan@jfb.jp URL:http://nichimou.org/ 開館時間:午前9時~午後5時 休館日:日曜、祝日、第2・4土曜、年末年始 《点字図書館からのお知らせ》 ★館長コラム★ 点字図書館館長  清水 智子 こんにちは。このニュースがお手元に届く頃には、各地でそろそろ夏本番を迎えていることと思います。皆様、お変わりないでしょうか。 さて。夏といえば、やっぱりひまわりですよね!…というわけで(かなり強引ですが)、今回の話題は「ひまわり」。でもお花ではなく、船のお話です。 皆様は、文化船「ひまわり」をご存じでしょうか。かつて広島県で活躍した、日本で唯一の移動図書館船で、昨年7月「ふね遺産」に認定されました。「ふね遺産」は、歴史的、学術的に価値が高い船舶を次世代に伝える制度で、他に「咸臨丸」「日本丸」「第五福竜丸」「しんかい2000」などが選出されています。 この船の存在を知ったとき、私は「移動図書館船!客船でゆったり本を読めるのかな?なんだか優雅じゃーん(わくわく)」などと考えていましたが、調べてみると、かなり趣が異なる船でした。ではどんな存在だったのでしょうか。 広島県では、この船が誕生する前の1954年から、移動図書館車「みのり号」による山間部への本の貸し出しサービスが行われていました。でもそのサービスを利用できない人もいました。それは、瀬戸内海の138の島々に暮らす、約25万人(当時の人口の約1割)の人々です。その頃は本州や島々を結ぶ橋が少なく、みのり号では島々を巡ることができなかったのです。 そのため、島の人々からも「自分達も同じように図書館を利用したい!」という声が上がります。そして1962年、全長14m、重さ約20tの木造船、ひまわりが完成。1500冊の本を積んで、19の島々の24市町を巡航しました。 やがて時代は巡り、1970年代になると、島々を繋ぐ橋が架かり始めます。さらに船体の老朽化も伴い、ひまわりは、1981年に惜しまれつつ引退します。活動した20年間の総移動距離は約9万2000km。およそ地球2周半の距離にのぼります。その間、延べ45万人に70万冊の本を届け、戦後の広島県の文化と教育を支え、人と情報、そして人と人とを繋げてきたのです。 そんなひまわりが誕生した背景には、「本を読みたい!」という人々の願いと熱意があったことは言うまでもありません。でもそれだけではなく、船の建造を決定した広島県にも、ある強い思いがあったといいます。 それは「今後の人々には戦争を経験してほしくない。平和を愛する人になるには、まずなによりも、文化に親しまなければならない」という、当時の県教育委員会の理念です。戦争、そして原爆によって多くを失い、深い悲しみの経験を持つ広島だからこその、切なる願いでもあると思います。 本は、私たちに豊かな情報をもたらすだけでなく、様々な事柄を判断する力を培ってくれます。そして世界には、様々な文化や価値観、立場や考えがあることを知った上で、互いを尊重し合うこと。そんな心もまた、培ってくれると思います。 「平和を愛するには、文化に親しまなければならない」。その言葉が、いまの世の中に改めて大切なことを語りかけている。そんな気がしてなりません。 (参考資料:植田佳宏「文化船『ひまわり』のふね遺産登録にあたり」図書館雑誌Vol.116 No.1 P22‐23、「せとうちタイムズ」2022.3.5) 《日視連トピック》 ♪第48回全国視覚障害者文芸大会作品募集のお知らせ♪ 募集ジャンルは、俳句、短歌、川柳、随想・随筆の4部門。今年度の川柳のお題は、「余計」と「住む」です。応募料は俳句、短歌、川柳は1,000円、随想・随筆は1,500円。締切は7月31日(当日消印有効)です。たくさんのご応募をお待ちしております! 【お問い合わせ】 日本視覚障害者団体連合点字図書館  TEL:03‐3200‐6160 ♪総合相談室のご案内♪ 総合相談室では、下記の無料相談を行っております(予約制)。 ①法律相談:7月8日(金)、8月12日(金) ②ICT相談:毎週水曜 ③同行援護相談:毎週木曜 ④総合相談(眼科・生活):年2回(10月・2月) ⑤聞こえにくさ相談:年1回(秋に開催予定) 都合により、日程が変更になる場合があります。ご了承ください。 その他、生活、障害者福祉、就労問題など、幅広く相談をお受けしています。必要に応じて専門家と連携して相談に対応します。 【お問い合わせ】 日本視覚障害者団体連合総合相談室  TEL:03‐3200‐0011 ♪新商品のご紹介♪ (1)携帯型拡大読書器「ズーマックス スノー12」 価格:198,000円(非課税) 大きさ:縦21.5×横28.7×厚さ2.7cm 重さ:約1060g 12インチワイド画面、1300万画素のフルHDカメラを搭載。付属のスタンドを使って、A4サイズの原稿を撮影可能。撮影した映像はスクロールすることができます。ボタン操作、タッチパネル操作どちらも可能。ライン・マスキング機能あり。カラー・白黒・白黒反転・他8種類。倍率は約2.7倍~約19倍。2年間の修理保証付き(ユーザー登録がない場合は1年間)。 (2)携帯型拡大読書器「クローバー7S」 価格:本体のみ 198,000円(非課税) あんしんアフターサービスモデル 236,000円(本体[非課税]、あんしんアフターサービス[税込]) 大きさ:縦13.8×横18.8×厚さ2.1cm 重さ:約416g 7インチ画面、1300万画素のフルHDカメラを搭載。読書モード、望遠モード、静止画保存機能、ライン・マスキング機能あり(縦・横表示可能)。折り畳み式専用スタンド付属。カラー・白黒・白黒反転・他16種類。倍率は約2.4倍~約30倍。3年間の修理保証付き(ユーザー登録がない場合は1年間)。 (3)音声色彩識別装置「カラリーノ」 価格:47,000円(非課税) 大きさ:縦11×横5×高さ2.5cm 重さ:80g 150色以上の色彩を判別し、音声でお知らせします。ポケットサイズで持ち運びに便利です。光源検知機能により、光源の位置、明るさを判別することができます。 【お問い合わせ】 日本視覚障害者団体連合用具購買所  TEL:03‐3200‐6422 《職員オススメ図書のご紹介》 サピエ図書館の所蔵資料の中から、職員おすすめの3冊をご紹介します。 【歴史】 『江戸の賄賂』 童門 冬二 著 点字4巻、デイジー6:51 江戸は賄賂の温床であった。それは家康以来の大名分断政策が大きいが、贈り物は一種のご挨拶、美風とさえ考えられていた。老中として権勢をほしいままにした田沼意次、公共事業で偉大な業績を遺した河村瑞賢らの論理と方法を紹介し、贈る側の美学・貰う側の理屈を分析する。 【社会科学】 『死んだ金魚をトイレに流すな ~「いのちの体験」の共有~』 近藤 卓 著 点字・データ3巻、デイジー5:02 現代では「いのち」が軽くあつかわれている。人はなぜいのちの重みを実感することができなくなってしまったのか。長らくスクールカウンセラーとして子どもたちに向き合ってきた著者が、「いのちの教育」の真髄を紹介する。 【文学】 『探偵はバーにいる』 東 直己 著 点字5巻、デイジー10:14 札幌の歓楽街ススキノで便利屋をなりわいにする「俺」が、いつものようにバーの扉をあけると…今夜待っていたのは大学の後輩。同棲している彼女が戻ってこないという。どうせ大したことあるまいと思いながら引き受けた相談事は、いつのまにか怪しげな殺人事件に発展して…。 《新刊図書案内》 ★★★点字図書★★★ 分類、書名、著訳者、巻数、内容紹介の順に記載。巻数の後に(データ)とあるものはデータ貸出あり。 【社会科学】 『視覚障害者にわかりやすい災害情報伝達と情報共有』 桜雲会 編 1巻 大規模災害時に、視覚障害のある人は情報収集が困難なために情報弱者になる可能性がある。視覚障害のある人と、視覚と聴覚の両方に障害のある人に実際の体験を語ってもらい、その対談に総括を加えたもの。 『特別支援学校幼稚部教育要領 小学部・中学部学習指導要領 ~平成29年4月告示~』 文部科学省 著 6巻 平成29年4月に告示された、特別支援学校の幼稚部の教育要領、小学部・中学部の学習指導要領を収録。 【自然科学】 『医療と介護のための爪のケア』 武藤 芳照 監修 高山 かおる、杉原 鼓、渡邉 洋 編著 5巻(データ) 巻き爪・陥入爪・爪白癬の治療、爪ケアに必要な道具、感染対策…。医療・介護現場でのさまざまな爪トラブルのケア・予防のポイントを、スペシャリストが写真や図を交えてわかりやすく解説する。 『薬に頼らず血圧を自力で下げるコツ』 桑島 巌 著 3巻(データ) 130を超えたら黄信号!高血圧治療30年の名医が、血圧を下げる食事のコツ、血圧を下げる食材と栄養素、自律神経を整えるコツやおすすめの運動習慣など、生活習慣の見直し方をやさしく解説する。 『自然治癒はハチミツから ~ハニー・フルクトースの実力~』 﨑谷 博征、有馬 ようこ 著 4巻(データ) 古から健康増進・病気の治療として使用されてきたハチミツ。ハチミツに含まれる果糖(ハニー・フルクトース)の実力を豊富なエビデンスと実体験・臨床経験から証明するとともに、自然治療の大家による、ハチミツの使用法などの解説も注目です。いま、あなたのハチミツの常識が覆される! 『わたしで最後にして ~ナチスの障害者虐殺と優生思想~』 藤井 克徳 著 2巻 「強い人だけが残り、劣る人や弱い人はいなくてもいい」という優生思想の恐ろしさを、史実をもとに説明し、優生思想と障害者差別に向き合う上での大切な事柄を紹介。 【日本文学】 『百年文庫 25 ~雪~』 加能 作次郎、耕 治人、由起 しげ子 著 2巻(データ) 日本と世界の文豪による名短篇を、漢字1文字の趣に合わせて1冊に編んだアンソロジー。25は、加能作次郎「母」、耕治人「東北の女」、由起しげ子「女中ッ子」を収録。 『百年文庫 57 ~城~』 ムシル、A.フランス、ゲーテ 著 川村 二郎、内藤 濯、小牧 健夫 訳 2巻(データ) 日本と世界の文豪による名短篇を、漢字1文字の趣に合わせて1冊に編んだアンソロジー。57は、ムシル「ポルトガルの女」、A.フランス「ユダヤの太守」、ゲーテ「ノヴェレ」を収録。 【点字絵本】 『ねこいるといいなあ』 さの ようこ さく・え 1巻 わたしが「ねこほしいよう」といいながら、ねこの絵をかくと、部屋中はねこだらけになり、ねこがけんかを始めたから、たいへん! 『モンティー』 ジェイムズ・スティーブンソン 著 麻生 九美 訳 1巻 ウサギのトムとアヒルのドリスとカエルのアーサー、そしてワニのモンティーがおりなす、ユーモアにあふれた通学風景。漫画風な絵本。 『ゆきおんな』 桜井 信夫 脚本 箕田 源二郎 画 1巻 吹雪の夜、山小屋へのがれた猟師の父子。その晩、父は雪女に殺されてしまいました。一年後の雪の夜、旅の女が息子を訪れました。                                ★★★録音図書★★★ 分類、書名、著訳者、巻数または時間数、内容紹介の順に記載。 無印→デイジーのみ 【哲学】 『キケロー ~Century books. 人と思想173~』 角田 幸彦 著 13:59 ギリシャ哲学をヨーロッパ中世へ伝えた、ローマの哲学者キケロー。その生涯と思想を述べることを通して、キケローの現代的意義を見出す。 『論語 君はどう生きるか? ~だから私はこう生きる!~』 樫野 紀元 著 6:10 私たちの存在は如何なるものか。私たちが生きていく上で必要な知恵とはどんなものか。私たち自身を高めるにはどうすれば良いのか。「論語」から、答になる短くて覚えやすく実践しやすい言葉を選抜し、わかりやすく解説。 【歴史】 『ある巨木 ~蔡東隆ものがたり~』 草川 八重子 著 5:57 40年にわたり地域医療に尽くし、求める人には惜しみ無く、広く平等に「医療と愛情」を注ぎ、患者からの絶対の信頼を寄せられた、台湾出身の医師・蔡東隆。エネルギーを使い果たしたように逝った、その生涯を紹介する。 【社会科学】 『社会福祉原論』 中井 健一 著 9:16 福祉のすぐれた担い手になるために学んでいる学生、また現に担い手として活躍している社会人を対象に、社会福祉を原理的に考えるための手がかりを提示する1冊。 『障害者福祉の手引 令和3年』 新宿区福祉部障害者福祉課 編 11:49 障害に関する相談窓口、手帳の申請方法や日常生活の支援等、障害者が利用できるサービス等を掲載。 『ロヒンギャ 差別の深層』 宇田 有三 著 13:34 なぜ、100万人を超えるロヒンギャの人びとがミャンマーから逃れたのか? ミャンマー社会に見え隠れする差別の実態とは?軍政時代から同国を見続けてきたフォトジャーナリストによる、“難民問題”の解説書。 【自然科学】 『イモムシの教科書』 安田 守 著 9:00 なぜか気になる身近な生きもの、イモムシ。イモにつくからイモムシ?チョウとガは同じ?どうすれば見つけられる?そんな謎や疑問に、生きもの写真家の著者が写真と実例で解説。イモムシのことならなんでもわかる本。 『医療現場でのクレーム・トラブルQ&A ~初期対応から法的対応まで~』 楠井 嘉行 編著 兼児 敏浩 監修 7:05 医師・看護師・病院従事者から聴き取ったクレーム・トラブル事案を元にQ&Aを作成し、対応を解説。医療機関を取り巻くクレーム・トラブルの現状、心理学による怒りの理解と対応、医療現場で役立つ法律知識も説明する。 『化学物質過敏症対策 ~専門医・スタッフからのアドバイス プロブレムQ&A~』 水城 まさみ、小倉 英郎、乳井 美和子 著 宮田 幹夫 監修 6:28 化学物質過敏症・シックハウス症候群の患者への理解を深め、適確な診断と治療ができるよう専門医がアドバイス。化学物質過敏症・シックハウス症候群の基礎知識、診断、療養指導などについてQ&A形式で解説。 『季刊あとはとき 第8号』 あとはとき編集委員会 編集 3:54 『あとはとき』は、「あはき」の今を知り、未来を考えるための雑誌。内容は、「あはきの近未来」、「あはきとあはき師、あはき業界を巡る15の提案」、「あはき法と医業類似行為をめぐる未来の裁判について考えてみる」など。 『高齢者の糖尿病 ~わかりやすい病気のはなしシリーズ52~』 日本臨床内科医会学術部 編 0:29 『長引く痛み ~わかりやすい病気のはなしシリーズ53~』 日本臨床内科医会学術部 編 0:25 一般社団法人日本臨床内科医会が患者さん向けに編集・発行する冊子。病気別に、イラスト入りでわかりやすく解説。 『”冴え”との共生 1 ~暮らしの体調管理術 新時代に遺す古典医学の健康理論~』 加藤 秀郎 著 10:57 鍼灸師の著者が新時代に遺す、古典医学の健康理論。1は、人体がどのようにして生理活動をしているか、生理活動の理由は何なのかを、人類の発祥や文明、大自然、食べ物などから考える。 『シリコンバレー式頭と心を整えるレッスン ~人生が豊かになるマインドフルライフ~』 木蔵 シャフェ 君子 著 5:56 シリコンバレーの一流企業でマインドフルネスを伝える著者が、頭と心を整える方法を伝授。さらに、マインドフルネスについて脳科学を踏まえて解説し、シリコンバレーにおける人間の可能性への取り組みなども紹介する。 『物理屋になりたかったんだよ ~ノーベル物理学賞への軌跡~』 小柴 昌俊 著 4:11 2002年ノーベル物理学賞受賞者・小柴昌俊の自伝。小児麻痺の後遺症を克服し、東大をほとんどビリに近い成績で卒業。カミオカンデで「超新星ニュートリノ」を観測するまでの、破天荒な軌跡。 【産業】 『食料・農業・農村白書 令和2年度』 農林水産省 編 1:53 世界の経済・社会に大きな影響を及ぼしている「新型コロナウイルス感染症による影響と対応」を特集として掲載。農業関係者以外にも、広く我が国の食料・農業・農村について理解してもらうことを目指した1冊。 『肉とすっぽん ~日本ソウルミート紀行~』 平松 洋子 著 7:56 うまい肉が生まれる現場にはソウルがある!害獣を地域の恵みに変えた島根県美郷町モデル、馬肉文化を守り抜いた熊本の挑戦など、それぞれの土地で培われた「知恵と技」を紹介。“食の未来図”をまるごと味わうノンフィクション。 【芸術】 『スポーツ立国論 ~日本人だけが知らない「経済、人材、健康」 すべてを強くする戦略~』 安田 秀一 著 9:27 スポーツが国を強くする!スポーツがもたらすさまざまな効能について解説し、主に経済的側面における欧米での事例をもとに「わが国をどのようにアクティベートするか」というアイデアや提言の数々を記す。 【日本文学】 『生きるコツ』 姜 尚中 著 4:34 人生の曲折を経て、私は身の丈の豊かさによって叶えられる平穏な生活があることを発見したのである。著者がどんなプロセスを経て「平穏の文化」にたどり着いたのか、それはどんなものなのかを綴った「後半生」の生き方論。 『じい散歩』 藤野 千夜 著 7:11 明石家は夫婦あわせてもうすぐ180歳。3人の息子は全員独身で…。家族の可笑しみ、さりげない優しさを描き出した、現代家族小説。『小説推理』『文學界』掲載作品を単行本化。 『小説末永敏事』 長 洋弘 著 6:58 「反戦主義者なる事 通告申し上げます」自分の信念(軍務拒否)を貫き、戦争に抗った、世界に誇る結核医師・末永敏事。歴史の闇に消えたその人生を描くノンフィクション的小説。 『三島由紀夫 ~Century books. 人と思想197~』 熊野 純彦 著 10:29 多くの作品を遺して、壮絶な最期を遂げた三島由紀夫。主要作品の系列を読みなおし、その政治的行動の背後にある、彼の生と思考の軌跡を明らかにする。 『よろず屋お市 2 ~深川事件帖 親子の情~』 誉田 龍一 著 5:36 よろず請負い稼業に勤しむお市は、亡き養父が取り逃がした盗賊が、江戸に戻っていることを知る。探索を続けるうち、生みの親の死に関する事実に近づくが…。 【外国文学】 『アンデルセン ~Century books. 人と思想190~』 安達 忠夫 著 7:24 アンデルセンの文学は、人間が抱える矛盾や葛藤を洞察し、平明な言葉と鮮烈なイメージで語ってくれる。その生涯と作品の両面から、彼の文学の神髄に迫る。 『おいで、アラスカ! ~フレーベル館文学の森~』 アンナ・ウォルツ 作 野坂 悦子 訳 6:02 子犬のときに飼っていたアラスカが、転校してきたスフェンの介助犬になっていた。それを知ったパーケルは、真夜中スフェンの部屋からアラスカを連れ去ろうとするが…。2021年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書。 『彷徨える艦隊 11 ~巡航戦艦レビヤタン~』 ジャック・キャンベル 著 月岡 小穂 訳 13:11 元帥が率いる艦隊は、宇宙ステーションを破壊しようとした謎の黒い艦隊を撃破した。平和のため、元帥は黒い艦隊の殲滅を決意する…。第2部完結。 『ジェイムズ・ジョイス ~Century books. 人と思想194~』 金田 法子 著 6:37 20世紀の最も重要な小説家とも言われるアイルランドの作家ジェイムズ・ジョイス。様々な困難と戦いながら生きた彼の生涯と、思想の背景を辿る。 『ヘルダリーン ~Century books. 人と思想171~』 小磯 仁 著 9:55 18世紀後半から19世紀前半にかけて詩作を行なうも、同時代から理解されたとは言い難いドイツの詩人ヘルダリーン。彼の生涯を作品とともに解説。 『ミュッセ ~Century books. 人と思想170~』 野内 良三 著 6:40 フランス・ロマン派詩人の一人で、華麗な女性遍歴に彩られた生涯を送ったミュッセ。青春と恋愛の哀歓を歌い上げた名作を残した彼の真の姿を描く。