皆さん、こんにちは。 私の声が皆さんに届く頃には、全国大会の直前になってるのではないかなと思います。今年の第75回の全国大会は5月の31日から6月の1日にかけて、名古屋市で開催されます。新型コロナウィルスの感染が未だ続いている中では、従来の大会の持ち方は今年もできないわけでありますが、今年は少し工夫もしまして、分科会を4月中に三日間にわたって開催して、全国の要求を十分に議論する場を設けた上で、大会当日は団体地方の方々にそれを分科会での議論を踏まえた陳情内容についての最終調整をしていただいて、具体的な陳情に結びつけていくという作業になるのではないかと思っております。全国の皆さんと一堂に介して、我々の団結を強めたり、あるいは外部に向かって我々の声をアピールする場をもっともっと続けたいわけではありますが、しばらくはこういうコロナ禍の下での大会の持ち方を工夫していくしか仕方がないのかなと思っております。ともあれ、5月の31日から6月1日の大会が、一つの成果を勝ち取るように皆さんとともに力を合わせていきたいと思っております。 ところで、日視連はこの令和4年度は教育問題に力入れたいと思ってるわけでありますが、その中の二つのことを今日お話ししたいと思っております。一つは全国の理療科教育が危機に瀕してるというふうに思っております。この理療科教育のピンチをどのようにして解決し、将来にわたって我々にとっての理療科が大きな職業教育の柱となり続けることを願っていきたいと思っているわけです。新しい生徒が理療科を選ばない、あるいは理療科を卒業しても就職ができない。この状態を解決するためには、どういう理療科教育のあり方が検討されるべきなのか、あるいは、あはきというものの将来性をどういう形でもう一度作り直していくのか、国民から期待されているあはきというものを若い視覚障害者にどういう風にしてその魅力を伝えていくのか、これらを検討し、皆で考える1年にしたいと思っております。 もう一つは、コンピューター、あるいはデジタル化が進む中で、教育の分野で盲学校も統合教育を受けてる子供さん達もプログラム教育などが始まるわけでありますが、そういう分野において、学校教育だけで十分に、我々視覚障害を持つ仲間が、あるいは障害児が、視覚障害を持つ子供たちがその教育に十分についていけるのか、十分な支援が受けられるのかということについても考える必要があると思っております。家に帰っても、本当に視覚障害児のデジタル化に向けた教科書の取り扱いであるとか、プログラム教育について、保護者がその支援ができなければ、誰がその子供達をサポートするのか、ということについても考えることが必要だと思っております。このことについても何らかの手を打ちたいと思っております。 そういうことを考えますと、時代の流れに沿って私たちのやるべきことがたくさん、次から次へと見えてくる、そういう日視連でありたいと思っております。従来の要求で実現しないものについては引き続き、陳情を繰り返すわけでありますが、新しい時代に即した、新しい要求も是非、皆さんとともに考えていきたいと思っております。