みなさん、こんにちは。新型コロナウイルスが、相変わらず猛威を振るっております。6月20日までの緊急事態宣言はこれ以上の延長はされないものと思いますが、私たち自身が自らの命と健康を守りながら、更には周囲の安全対策をも意識しながら、引き続き、お互いのエチケットを守っていきたいと思っております。ちなみに私は第1回目のワクチン接種が終わりまして、6月20日に第2回目のワクチン接種が予定されております。是非、私たち全体にワクチン接種が早く終わることを願いたいと思います。この新型コロナウイルスが終わらんことには、私自身も非常に閉塞感を感じておりまして、スポーツもなかなか自由に出来ませんし、さらには交流の場も持てないと、なんといっても、飲み会に参加できないというのは、私にとっては非常な苦痛であります。余計なことですけれども、是非皆さん全員が交流できる機会が早く訪れることを願いたいと思います。 さて、私はこの間、様々な場所で触る文化ということを強調されてることに、大きな価値を感じております。古くは岩手県の桜井政太郎先生が、触る博物館をやっていただき、さらには最近では、広瀬浩二郎君が非常にこの分野で活躍してくれて、その大きなひろがりが日本中に結果として現れているわけでありますが、この触る文化、あるいは私たちにとって大きなその接触の、大きな接触といいますか、私たちにとって、触ることによって文化に接近できる、あるいは親しめるということを、是非強調していきたいと思います。例えば縄文遺跡が世界文化遺産に登録されるようですけれども、私は三内丸山遺跡まで四、五回行っております。一番最初に発掘された頃のは、非常に感動しました。なぜならば、ほとんど発掘されたものを触らしてもらえたからです。その後どんどん発掘が進んでいるので何度も訪れているんですが、行くたんびにがっかりします。なぜならば、どんどんどんどんガラス貼りにされてしまって、私にとっては距離が遠くなってしまったという印象を持ってるからであります。そのことは日本だけではありません。私が、かつて中国に行った時に、大同石窟っていう所へ行きまして、これは大きな世界遺産の一つなんですが、たくさん触ってきました。ところが、今行くとたぶん誰も触れません。そういう風に私たちにとって文化が遠ざけられていくことの悲しさを体験する機会があったわけです。是非、私たちがそうした触ることによって文化に親しめるということを、是非もう一度、この新型コロナの状況でこそ知っていただくことは、私たちの存在をコロナ禍のもとでも意識していただけることにも繋がるんではないかと思いますので、皆さんと一緒に声を出していきたいと思います。 ところで今日は私は弱視問題について、少し皆さんにお話をしたいと思います。日視連は、弱視問題について、あまり取り組んでこれませんでした。その原因は何だったのかなと思うわけですけども、どうしても弱視よりは全盲の方がハンデが大きいんだという意識があったかと思うんですけど、そのこと自身に、これから問い直しをしていく必要もあるんではないかと思うんです。全盲は全盲としての困難さ、弱視は弱視の困難さがあると思います。さらには、弱視の理解は全盲以上に難しい部分もあります。そういう意味では、弱視に対する理解を広げることは、日視連の組織強化のためにも重要だと思っております。6月3日には弱視部会の委員総会も予定されておりますので、是非、この分野での活動の広がりを期待したいと思っております。