皆さんこんにちは。日本中が新型コロナウイルスに汚染されて、きわめて深刻な事態となっております。全国の視覚障害者が外出もままならず、大きな困難に陥っているものと思います。日視連のセンターもこのような状況を踏まえ、センターの職員が自宅待機となり、一部の役員のみがセンターに出勤して、日々の管理業務を行っております。そういう状況の中で、全国の会員が困難に陥っていることはわかっているものの、日視連としての動きが取れない状態が続いております。  ある声としては、日視連がこのような状況の中で会員を見捨てているのではないかという批判もいただいております。そうした声にはそれなりの悲痛な声が含まれているものとは思いますが、日視連としても十分な動きが取れない状態であることもお察し願うしかないかと思っております。  とはいえ、この状況を踏まえて、何らかの動きをすべく今、準備を進めております。3月末にホットラインの取り組みを行い、そこでの声を取りまとめて、厚生労働省に伝え、改善を求めてまいりましたが、4月に入って緊急事態宣言が出たことを踏まえて、改めて、今月中にホットラインで、皆さんの窮状をお聴きする取り組みを行いたいと思います。また、この事態を踏まえた国の政策、あるいは支援策、各自治体の支援策で、日視連が把握できるものをできるだけ整理し、皆さんに情報提供ができるような取り組みもするべく準備を進めております。  さらに、緊急事態として、皆さんが日々困っていることに対して、何らかの救済の手立てを講ずることができないか、それが国の特例としてであろうが、日視連としての緊急避難的なものであろうが、何らかの策を実行することも考えております。ともあれ、この緊急事態を踏まえて日視連として最大限の努力をしようとは思いますが、皆さんも日々の生活の中で、自らの安全を確保し、お互い知恵を出し合いながら、日々の困難を克服する、そういう連携をお願いしたいと思っております。  すべての会員が困っていることは明らかではありますけれども、弱視、全盲を問わず、抱えている困難を組織的に対応できること自体に限界があることを踏まえた場合に、どのように近所とお付き合いすべきかや、あるいは日々の困難を克服するために、施設や団体や行政との連携について、もし、皆さんからご提案がございましたら、それらを日視連にお寄せください。それらに直ちに応えられるということにはならないかもしれませんが、可能な限りの努力をしたいと思っておりますので、そうした提案をいただくこともお願いしたいと思っております。  ご存じの通り、本年度の大会も中止としましたし、各種の会議もすべて延期・中止という事態に追い込まれております。こういう緊急事態の中ではありますが、この一年間の活動をもう一度見直して、こうした緊急事態に対応できる組織活動を模索したいと思います。