131ページ 第15章 国際交流 1.現状  本連合における国際交流活動は、2003年(平成15年)5月に設置された国際委員会を中心に行われてきた。ただし、ほとんどの事業活動は、社会福祉法人日本盲人福祉委員会(以下、日盲委)との連携・協力で実施しており、海外との連絡調整は日盲委が中心となって行っている。 【主な活動】  @ 諸外国の視覚障害者団体との訪問交流。  A 海外からの視察団の受け入れ。  B WBU(世界盲人連合)及びWBUAP(世界盲人連合アジア太平洋地域協議会)の会議参加に伴う代表選出、会議参加の準備打ち合わせ。 2.到達目標  @ 国際交流は、視覚障害者が広い視野を持ち、世界の動きを速やかに知るために必要である。また、わが国が蓄積してきた経験や優れた制度を世界に発信し、発展途上国などへの支援を行うことも必要である。  A 本連合の主要事業の一つに位置付けられるような自主プログラムを組めるように、組織体制と予算を確保すること。  B 「ワールド・ナウ」を、国際委員会の活動成果を報告する場として位置付け、国内への発信力を強化するとともに、本連合の活動の国際的な発信に努力すること。 3.具体的方策 (1)短期  @ リーダーの世代交代に向けた取り組みとして、WBU、WBUAPの青年フォーラムなどへの代表の派遣を進める。  A 海外からの視察団を受け入れるとともに、海外への視察団の派遣(スポーツ、芸術、雇用事情の視察など)を主催する。  B 視覚障害者の教育や雇用などをテーマとする国際会議を開催する。 (2)長期  @ より多くの視覚障害者に国際交流の機会を提供できるよう、本連合の国内外における情報発信力を高めること。  A 途上国の視覚障害者の支援にかかるプログラムを開発し、政府・民間資金を活用して、それらの事業を展開していくこと。 4.課題  @ 日盲委の活動との差異を明確にし、連携協力の在り方について検討すること。