表紙 わが国の視覚障害者の将来 〜将来ビジョン検討委員会 報告書〜 社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合(旧 日本盲人会連合) ●注意 本文中の団体名の記載について  本書は、2019年(平成31年)3月にデータ版で発行した報告書の墨字版になります。なお、発行元の団体名は、2019年(令和元年)10月1日に、社会福祉法人日本盲人会連合から「社会福祉法人日本視覚障害者団体連合」に改名しました。そのため、本書の本文における団体名は旧団体名で記載されています。予めご了承ください。 目 次 はじめに 1ページ 1 報告書の発行によせて 3ページ 2 報告書について 4ページ 第1編 わが国の視覚障害者と日盲連 5ページ 第1章 わが国の視覚障害者 7ページ 第2章 視覚障害者に係わる法律 12ページ 第3章 日本盲人会連合(日盲連) 16ページ 第2編 各分野における将来ビジョン 21ページ 第1章 政治への参加 23ページ  第1節 選挙権を中心とした参政権の保障 24ページ  第2節 被選挙権を含む政治活動の保障 26ページ 第2章 職業と所得保障 27ページ  第1節 あはき 28ページ  第2節 音楽家 30ページ  第3節 様々な一般職の開拓とその支援 33ページ  第4節 障害年金(障害者年金) 35ページ  第5節 生活保護 36ページ 第3章 教育・リハビリテーション 37ページ  第1節 視覚障害者の教育 38ページ  第2節 高等教育 42ページ  第3節 障害児の保育 44ページ  第4節 中途視覚障害者の教育・リハビリテーション 46ページ 第4章 情報保障 49ページ  第1節 代筆・代読支援 50ページ  第2節 情報アクセス支援 52ページ  第3節 情報機器の発達 54ページ  第4節 読書保障 57ページ 第5章 外出保障 61ページ  第1節 同行援護・移動支援の利用と拡充 62ページ  第2節 歩行訓練 65ページ  第3節 盲導犬 67ページ  第4節 環境整備と新技術への可能性 69ページ 第6章 地域生活 73ページ  第1節 住宅 74ページ  第2節 結婚 75ページ  第3節 地元社会との繋がり 77ページ  第4節 一人暮らし 79ページ  第5節 消費生活 80ページ  第6節 家庭生活 83ページ  第7節 社会貢献活動 84ページ 第7章 権利擁護 85ページ  第1節 裁判を受ける権利 86ページ  第2節 成年後見制度の利用 87ページ  第3節 契約の締結 89ページ  第4節 虐待や差別を受けた場合の救済 90ページ  第5節 防犯 91ページ 第8章 医療・健康 93ページ  第1節 医療を受ける機会の保障 94ページ  第2節 健康増進 96ページ  第3節 視覚障害予防 97ページ 第9章 高齢者 99ページ  第1節 在宅介護 100ページ  第2節 老人ホーム 102ページ  第3節 生きがい対策 104ページ 第10章 女性 107ページ  第1節 複合差別 108ページ  第2節 セクシャルハラスメント 110ページ  第3節 子育て支援 111ページ 第11章 生活支援用具・共用品 113ページ  第1節 日常生活用具・補装具 114ページ  第2節 一般商品のユニバーサルデザイン 115ページ 第12章 余暇活動 117ページ  第1節 スポーツ 118ページ  第2節 文化・芸術 119ページ  第3節 旅行 121ページ 第13章 防災・減災意識 123ページ 第14章 障害の理解と啓発 127ページ 第15章 国際交流 131ページ 第16章 終わりにあたって 135ページ 資料集 139ページ 1 日本盲人会連合について 141ページ 2 結成70周年記念シンポジウム 146ページ 3 報告書完成記念シンポジウム 150ページ 4 委員名簿、執筆者名簿 154ページ 5 将来ビジョン検討委員会 開催履歴 155ページ 1ページ はじめに  3ページ 1 報告書の発行によせて − 将来ビジョン検討委員会の設置と本報告書の目的 −  日本盲人会連合(以下、本連合)は、1948年(昭和23年)8月に結成され、70年間にわたり団結力を強化し、視覚障害福祉の先導役を務めてきました。これまで、毎年の全国盲人福祉大会の開催を通して各地の声を集約し、国や関係団体に対して問題解決のための陳情活動を行ってきました。私たちの声が政治を動かし、国の制度を発展させ、視覚障害者の自立と社会参加を一歩ずつ前進させてきました。  しかし、長年にわたり繰り返し陳情をしても、未だ実現していない課題も数多く残っています。時には、陳情活動が無意味ではないかという声や要求項目に優劣をつけるべきではないかなどの声もあります。ただし、大会に寄せられた声は、どれも重要なものばかりで、視覚障害者にとっての永久の課題である「安全安心の実現」と「情報保障」を求めており、おろそかにできないものばかりです。  そこで、本連合では、2013年(平成25年)に将来ビジョン検討委員会を立ち上げ、原点に立ち返り、視覚障害者を取り巻く現状や課題を総合的・系統的に整理し、分析することにしました。そして、約5年間にわたる議論を重ねた結果、結成70周年の記念事業として、私たちが目指す社会を実現するためのマスタープランともいうべきビジョンを提示した報告書を作成しました。報告書の本編にあたる「第2編 各分野における将来ビジョン」では、私たちの関わりのある全分野を全16章に分け、現状、そして目指すべき到達目標と具体的方策を整理し、本連合の活動におけるマスタープランとして位置付けた内容になっております。  今後、本連合は、報告書で示した課題をどのような手法で実現するかを問われることになります。もちろん、この報告書で示したビジョンは決して固定的なものではありません。認識の相違や時代の変遷に即して修正すべきものは修正するとともに、追加すべき課題があればそれを追加し、より鮮度の高いマスタープランにしていかなければなりません。その結果、来たるべき結成80周年記念の年には、どのような社会が実現しているかが問われることになります。10年を一つの単位として、どこまで達成できるかを点検し、その実現を目指し、運動を展開していきたいと思います。 2019年(平成31年)3月 社会福祉法人日本盲人会連合 会長 竹下 義樹 4ページ 2 報告書について 1.報告書の掲載内容について  本報告書は、2019年(平成31年)3月時点での情報を掲載した。また、発行元の団体名は、2019年(令和元年)10月1日に、社会福祉法人日本盲人会連合から社会福祉法人日本視覚障害者団体連合に改名したため、本文における団体名は旧団体名で記載している。 2.報告書の書体、文字サイズについて  報告書は弱視者の見やすさに配慮して、以下の掲載ルールに従って編集を行った。なお、この書体などが全ての弱視者にとって必ず読みやすいものとは断定ない。  ・タイトル    ゴシック体、26または20ポイント、太字  ・本文      ゴシック体、14ポイント、太字  ・数字      全角      ・アルファベット 略語は全角、略語以外は半角 3.報告書で使用する文言について  報告書では、複数の文言がある名称・事柄は、一部の例外を除き以下の文言に統一して掲載を行った。  ・本連合    本文中において日本盲人会連合(日盲連)とするもの。  ・弱視者    視機能が弱く、矯正もできないが全盲ではない視覚障害にある者。ロービジョンとも呼ばれている。  ・視覚特別支援学校    視覚障害者への教育に特化した学校。盲学校、視覚支援学校とも呼ばれている。  ・一般校    地域に点在する一般的な学校で、通常学級と呼ぶこともある。視覚特別支援学校と異なる学校であることを表すため、報告書ではこの文言とする。 4.墨字版以外の発行物について  報告書は墨字版の他に、以下の内容を発行する予定となっている。それぞれの発行物は、完成後、本連合のホームページ(http://nichimou.org/)にて掲載を行う。  ・テキスト版  ・点字版  ・デイジー版