19条連絡会ニュース 4  発行日:2018年9月5日  発行:あん摩師等法19条連絡会  〒169-8664 東京都新宿区西早稲田2-18-2 日本盲人福祉センター内  電話:03-3200-0011(代表) FAX:03-3200-7755  発行責任者:竹下義樹  (幹事会の開催後に発行) (表紙) 11月11日(日) 仙台・東京・大阪 同時開催 19条裁判決起大会開催 (集会名は仮称です。企画進行中につき、別途ご案内します。) 弁論の山場を迎え傍聴者と署名・葉書の最大限組織を 一般社団法人 全日本視覚障害者協議会 代表理事 田中章治(たなか・しょうじ)  仙台・東京・大阪の3地裁で闘われているあん摩師等法19条裁判の口頭弁論も、大詰めを迎えた観があります。  いま必要なことは、各裁判所の傍聴者を最大限組織するとともに、私たちの思いの詰まった多くの署名や葉書を裁判官に届けることです。  先ごろ厚労省より、平成29年度のハローワークにおける障害者の職業紹介状況が公表されました。これによると、当該年度の視覚障害者の就職件数2035件のうち、あはき業は979件(48.1%)、うち、重度視覚障害者の割合は、795件(65.4%)となっています。改めて、視覚障害者の職業はあはき業に依存していることがわかります。原告側の「職業選択の範囲が19条制定当時と比べ広がっている」と言う主張は全く当たりません。  ところで、あん摩師等法19条連絡会では、地裁段階での審理が大詰めを迎えている中、裁判に良い影響を与えるべく、11月11日、仙台・東京・大阪会場において大規模な集会を準備しています。またこの集会は、19条裁判を社会に大きくアピールする場としなければなりません。この集会を成功させることによって、「視覚障害者は一つ・全国は一つ」と言う私たちの強い意志を示していく機会にしたいと思います。多くの皆さんの参加をお願いしたいものです。 連絡会第10回幹事会議事録  日時:平成30年8月10日(金)13時00分〜15時30分  場所:日本盲人福祉センター 研修室   1 開会の辞  日盲連の逢坂部長により宣言   2 出席者の確認  出席者(敬称略)  日盲連:竹下、小川、逢坂、三宅、小柴  日マ会:野本  理教連:栗原、本田、杉本  全視協:田中、東郷、生田目  全鍼師会:仲澤  東北協議会:及川  関東協議会:鈴木  近畿協議会:辰巳  欠席者(敬称略)  日マ会:安田、高橋  日盲連:伊藤、木村   3 竹下会長挨拶(裁判状況の見通しについて)  この秋、裁判において、証拠調べには至らないと思われる。   4 議題   (1)新たな情勢について  竹下会長:裁判所は、主張の整理を行い、双方の言い分について、検討に入ると思われる。また、原告からの証拠請求が取り下げられたことを見たら、証拠の提出も終わった感じがする。  今後は、証拠について、具体的な調べ作業に入ると思う。  今後の動きについて、日盲連はいろいろ検討中である。関係団体や部署との連携などを踏まえ、幅広く具体案を考えている。  参加委員から:東京裁判状況と仙台裁判状況について、日程の確認があり、今後の進行について、意見交換が行われた。  竹下会長:証拠調べとは何か、説明があり、考えられる証拠と、その対策について会長の意見が述べられた。  (2)各団体の取り組みについて  理教連:7月25日(水)、理教連の仙台総会において、継続的なはがき運動や署名活動を取り組むことを確認した。現在、集まった署名は約1万8千筆、はがきは約650通程度であった。今後、関係団体とともに、国会議員に向けたアピールも検討中である。  全視協:第2回目のはがきは1300通を目標にしている。署名は、当初の目標3万を達成し、今は上澄み状態に入っている。裁判傍聴の延人数は1100名で、各裁判の平均は東京で70名超、仙台で20名、大阪で40名程度である。また、各地方での勉強会も行っており、福岡や高知で計画中である。募金は、120万円程度集まった。  日マ会:集計は前回以降進んでないので、前回と同様の数字である。今後、募金に力を入れたいと考えている。  全鍼師会:11月11日の中央集会と、全鍼師会の行事が重なり、全鍼師会の役員や会員が参加することは困難である。しかし、先日、行われた常任理事会で、厚労省と同様の立場で19条を守るという意思確認はできた。  日盲連:7月まで集まった署名は、東京23,473筆、大阪24,857筆、仙台27,635筆で、はがきは合計35,909通であった。募金は、380万円程度集まった。  竹下会長:日盲連では、開業者の状況について、現状を何らかの形で集め、整理したい。期限は10月末までとする。これについて、ほかの団体からも協力をお願いしたい。  各団体からは、できるだけ協力したいとの意見で一致した。  (3)各ブロックの取り組みについて  東北:秋の集会を仙台で実施することとした。裁判長、事務官の担当が変わったので、再度、はがきと署名を用意し、裁判官に提出準備を行っている。  関東:はがき運動と署名集めを継続して行う。また、11月11日の集会に向けて、関東ブロック内で650名以上集めるように今から声かけを行っている。  近畿:署名集めや募金活動を引き続き行う。また、8月22日、裁判の当日の午前、ビラ配りを行い現状を訴える予定である。  竹下会長:日盲連は署名文章を見直したい。  各団体からは、今の文章を継続して使いたいとの意見があり、お互い了承した。  (4)集会の実施について  日盲連:11月11日(日)、「CIRQ(シルク)新宿」で、開催することとした。収容人数は850名である。集会の内容は、日盲連が中心に検討しているが、各ブロックでも共通した内容で実施をお願いしたい。主な内容として、基調報告、体験者の発言、応援メッセージ紹介、アピール文の採択を考えている。  集会は14時から開始し、1時間半とする。  体験者の発表は、日盲連から2名以上、ほかの団体から1名程度立てることとする。  今後の詳細については、実行委員会を設置し、竹下会長と鈴木関東ブロック代表が中心に準備することとした。  ※ 中央集会会場について:「CIRQ(シルク)新宿」(〒160-0022 東京都新宿区新宿3-33-1 IDC OTSUKA 新宿ショールーム 8F)  JR線新宿駅東南口徒歩2分・東京メトロ副都心線新宿3丁目駅E9すぐ・東京メトロ丸ノ内線新宿3丁目駅A5徒歩1分・都営新宿線新宿3丁目駅C4徒歩2分  (5)啓発活動について  第10回幹事会議事要旨作成:理教連  第4回ニュースの発行:全視協  (6)「19条連絡会」の口座の運用について  今までの各団体の支出済みの金額については、支払いの了承。  11月11日、中央集会の開催予算について、日盲連が50万円負担し、理教連・全視協・日マ会・全鍼師会がそれぞれ10万円ずつ負担することとした。ほかの団体に、カンパをお願いし、集会の予算に充てることとする。  (7)その他  次回:10月13日(土) 10時30分から、日本盲人福祉センターで、開催予定 地方協議会の活動報告 あはき19条を守る東北協議会 会長 及川清隆(おいかわ・きよたか)  読者の皆様には、お元気で、国が勝訴するよう、あはき違憲訴訟支援運動に参画されていることと存じます。あはき19条を守る東北協議会会長の及川清隆です。  この違憲訴訟は、戦後処理の中でGHQがだした「あはき法は廃止」とされた出来事以来、私たちにとって歴史上もっとも重要且つ危機的できごとなのです。  そのような意味では、今まさに戦場なのです。  そうした時代の激流に飲み込まれることのないよう、東北は国が勝訴するように必死になって頑張っております。  ここにそうした東北ブロックの5月以降の活動の概略を報告をいたします。  1.6月7日、仙台地裁に出向いて、裁判長や担当事務官が人事異動で交代したことから、再度視覚障害者の思いと、これまでの合理的配慮に対する感謝を伝えて参りました。   内容は、以下の通りです。  (1)口頭弁論に於ける音声の明瞭化についての要望です。  (2)閲覧文書の対応についてです。「私たちは転記が困難なので、職員のどなたかに文書の朗読録音等の対応をしてはいただけないものでしょうか。」というものです。  2.7月19日東北ブロック幹事会を開催しました。  (1)幹事の変更選任についてです。  山形県視覚障害者福祉協会山内会長が退任し、後任に竹田会長が着任となったことから、竹田会長を監事として選任をしたものです。  (2)点字はがき署名の運動の取り組みと準備について協議し、更なる裁判長に対する私たちの強い思いを届けることで合意されました。  (3)11月11日の全国統一集会については、長い時間をかけて協議しました。 結果、11月11日に東北ブロックとして仙台市で開催する事。実行委員会を若干名で立ち上げ準備すること。集会の内容は、あはき師の体験発表及び視覚障害者の演奏などで構成すること。今後については、あん摩師等法19条連連絡会幹事会の方向性を見ながら準備対応する事が確認されました。  3.同日の裁判傍聴では、93名が傍聴券を求める結果となりました。前回は傍聴席79席を5席割ったことから、今回から各団体に動員を強くお願いした結果となり、感謝しております。遠くからは奈良県から2人の方にも参加いただき、その熱意に集会参加者の皆と感動を共有いたしました。ありがとうございました。  今後私たちは、全国集会・東北集会の成功を目標に全力を挙げて活動して行きますので、皆様方の一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ報告とさせていただきます。 あん摩師等法19条関東協議会 会長 鈴木孝幸(すずき・たかゆき)  昨年9月から毎回口頭弁論の前に民事第3部を訪れ署名用紙を手渡している。また、口頭弁論後に、会場を移して報告会を実施し、現状分析を毎回行うと共に、前回から、あはき19条に関係する、進路問題、職場介助者について、開業者の課題などの発表を行っている。更に関東ブロックの活動の資料として、東京都下のあはき関係学校・養成施設について報告があった。  東京都内に21校があり、その内訳として、視覚障害のみ1校、晴眼等20校。「あマ指」課程がある2校、「あはき」がある7校(視覚障害1校含む)、「はき」がある16校、「はき」のみは12校となっている。  今後に向けた取り組みとしては、署名やカンパについて、より一層の協力要請を行うと共に、日盲連が計画している決起大会に、関東地区各団体50名の動員をかけるよう進めている。 近畿19条問題対策協議会 会長 辰巳寿啓(たつみ・としひろ)  あはき法19条裁判がはじまって2年が経過しようとしています。この間、大阪地裁においては9回の口頭弁論が開かれ、弁論には西日本をはじめ東海地区からも多数の傍聴者が集まり会場内の傍聴席は絶えず満席となって入りきれない人で溢れています。  また、閉廷後に開催する報告集会では、つくし法律事務所の岡田康平弁護士による弁論の詳細な説明や今後の裁判の見通しなどについての解説を受けたり、参加者の質問や意見にも応じていただいています。  近畿19条問題対策協議会のこれまでの活動としては、19条連絡会の方針に沿って裁判への傍聴者の派遣や報告集会の開催、署名や募金活動の呼びかけ、3地裁の裁判長宛へのハガキ陳情、19条問題に関する研修会や学習会の開催、一般国民へのリーフレットの配布等に取り組んできました。  また、近畿協議会を構成する個々の団体においても、各地域でハガキ陳情や署名活動、学習会の開催、リーフレットの配布などを行い、当事者・支援者・一般国民への理解を求めて地道にこの2年間活動を行ってきました。  あはき法19条裁判が終盤に差し掛かっているこの時期に、もう一度みなさんの団結力を促すために、11月11日に東京で中央決起集会の開催が決定しました。それに伴い各地域においても集会の開催や街頭での啓発活動を実施し、19条を死守するための取り組みを行いたいと思いますので、より一層のみなさんのご協力をお願いいたします。 記録(予定)   口頭弁論の記録(予定)  仙台地裁は 101法廷 79席 抽選  東京地裁は 103法廷 98席 抽選  大阪地裁は 202法廷 93席 先着順   2016年  9月9日(金) 大阪地裁(第1回)  9月28日(水) 東京地裁(第1回)  9月29日(木) 仙台地裁(第1回)  11月9日(水) 大阪地裁(第2回)  12月12日(月) 仙台地裁(第2回)  12月14日(水) 東京地裁(第2回)   2017年  1月12日(木) 大阪地裁(第3回)  2月13日(月) 仙台地裁(第3回)  2月15日(水) 東京地裁(第3回)  4月17日(月) 大阪地裁(第4回)  4月19日(水) 東京地裁(第4回)  5月22日(月) 仙台地裁(第4回)  6月14日(水) 東京地裁(第5回)  7月5日(水) 大阪地裁(第5回)  8月21日(月) 仙台地裁(第5回)  9月13日(水) 東京地裁(第6回)  10月2日(月) 大阪地裁(第6回)  12月4日(月) 仙台地裁(第6回)  12月6日(水) 東京地裁(第7回)   2018年  1月19日(金) 大阪地裁(第7回)  2月28日(水) 東京地裁(第8回)  3月23日(金) 大阪地裁(第8回)  4月19日(木) 仙台地裁(第7回)  5月16日(水) 東京地裁(第9回)  6月6日(水) 大阪地裁(第9回)  7月19日(木) 仙台地裁(第8回)  7月25日(水) 東京地裁(第10回)  8月22日(水) 大阪地裁(第10回)  9月27日(木) 仙台地裁(第9回)  10月29日(月) 東京地裁(第11回) 11時30分開廷  11月9日(木) 大阪地裁(第11回) 15時開廷  11月22日(木) 仙台地裁(第10回) 15時開廷   2019年  1月30日(水) 東京地裁(第12回)  11時30分開廷   幹事会等の記録(予定)   2016年  10月14日(金) あん摩師等法19条連絡会結成  11月3日(木) 幹事会(第1回)  12月17日(土) 幹事会(第2回)   2017年  2月11日(土) 幹事会(第3回)  5月13日(土) 幹事会(第4回)  7月29日(土) 幹事会(第5回)  11月4日(土) 幹事会(第6回)   2018年  1月27日(土) 幹事会(第7回)  4月28日(土) 幹事会(第8回)  6月30日(土) 幹事会(第9回)  8月10日(金) 幹事会(第10回)  10月13日(土) 幹事会(第11回) 10時半から12時半 日本盲人福祉センター   (この号、終わり)