皆さんこんにちは。相変わらず日本列島を災害が襲ってきています。特に千葉県の皆さん、そして北九州・佐賀県の皆さんは大きな被害を受けられているのではないでしょうか?今なお、停電が続いている千葉県の皆様には大きな負担がかかっているものと思います。健康に是非留意して早い復旧を願っております。 ところで私自身は10月1日から、日盲連が日視連という名称すなわち日本視覚障害者団体連合という名称に変わった中で、正しい日盲連の運動を皆さんとともに作っていきたいと思っております。 その大きなスタートにおいて教育問題を今日は取り上げてみたいと思います。私は日盲連はこれまでの運動方針の中に教育問題をかかげたことはあるのはわかっていますが、具体的には十分な取り組みができていなかったと思っております。統合教育の推進をと目標を掲げたことがありますが、だからといってそのための何らかの活動が十分できたわけではありません。 そういう中で、日盲連の中に教育問題を検討し、あるいは調査をしようということで研究会を立ち上げております。これは補助金をいただいて、調査研究をやっているわけでありますが、この教育問題をもっと継続的なものにしていきたいと思っております。盲学校の生徒がどんどん減っています。そういう中で、日本の盲教育は今後どうなるんだろう。もう片一方で、統合教育が当たり前の世の中になってきましたけれども本当に視覚障害児は、十分な統合教育が保障されているのだろうか。僕は決して、十分ではないという認識を持っております。 そういう中にあって日盲連が当事者団体として教育の問題を大きく取り上げて我々からも発信していきたい。今後どういう盲教育が、日本に発展すべきかと言うことについて、日盲連としても声を上げたいと思っております。 また、もう一つ新しいこととしてスタートした、弱視問題懇談会が、弱視部会として、定着してきた訳ですけども、これに留まらず、高齢視覚障害者、中途視覚障害者にどうすれば我々が接近できるかを考えていきたいのです。 ご存じの通り、高齢社会の中で視覚障害者は当然増えている筈であります。中途視覚障害者も当然増えている筈であります。でも、我々の仲間には加わってきていない。その人達は、組織嫌いということもあるかもしれませんが、日盲連、日視連の存在自体も知らないのではないかという面があります。そういう意味では視覚障害者福祉、日盲連、日視連の活動そのものをこういう人達にどうすれば伝えていけるか。そういう意味では高齢視覚障害者、中途視覚障害者の我々に対するアクセスができる何か手立てを講じたいというのも私の大きな願いであります。 ところで話は変わりますが、先日9月9日のことでありますが、私がテレビに出る機会がありました。逆転人生という番組で私を捉えていただいた訳であります。私は視覚障害者運動をやる傍ら、弁護士として貧困問題や暴力団対策にも取り組んできていたわけです。そのことがNHKで取り上げられたので、私のこれまでに皆さんに伝えていなかった部分がこの番組を通じて知っていただけたかもしれません。 いずれにしてもテレビに出るということは、なかなか邪魔くさいものでして、準備に三月もあれ、かかった番組なんですよね。そしてこれが報じられると、100件近い電話が入ってくるわけですけども、ほとんどは、何と言いますか、自分の窮状を訴える、そういう電話ばっかりいただきました。それもあまり筋のいい相談じゃないものも含むわけでありますが、そういう困っている人達のために、私がこれから何ができるかという意味では、この番組で私を見ていただいた方の期待に背かないよう活動していきたいと思います。