皆さんこんにちは。5月の26日から28日にかけて、札幌市において第72回の全国大会を無事に終了することができました。近藤会長を始め、現地の皆さんには大変お世話になりました。そして、全国から札幌の地まで集まっていただいた会員の皆さんにも御礼を申し上げます。  この大会が我々にとって次の10年のスタートになったわけです。そして名称も今年の10月からは日本視覚障害者団体連合という名称で全ての手続きが終える段取りを進めることも確認しました。私達が今後どういう歩みをするかはこの大会で決議した内容を実践する中で、示して行くことになります。  この大会で新役員も選ばれました。私めが第5期の会長を務めることになりました。副会長にはこれまで通り及川さんと新しく札幌の近藤さんと長崎の野口さんに加わっていただき、この4名の体制で2年間を進めていくことになります。  私自身は5期目にあたって何らかの抱負をということも考えないではないわけですが、これまでの継続してきたものをどこまで、一歩更に進めるのか、更にはこれまで皆さんに公約してきたことの仕上げと言いましょうか。そこをきちっとやりきる、ということを意識しながら2年間をリードしてきたいと思っております。全国の皆さんのご協力を引き続き宜しくお願いします。  さて、その70周年を終えて次の80年に向けての10年をどう過ごすかの中で、将来ビジョンというものをまとめたことをこれまでも報告しました。これからはこのまとめた将来ビジョンをどう実践していくのか。今回の大会で皆さんの要求を陳情していくわけですが、そうした100項目を超える陳情の繰り返しの中で、将来ビジョンとの兼ね合いからどれが実現し、どれがまだ道半ばなのか。全く進んでいない、実現していないビジョンはどれなのか。こういう分析もしていくことになるだろうと思っております。  そういう意味では、将来ビジョン推進委員会というものを立ち上げて、言わば日盲連と加盟団体の運動の進捗状況をチェックしていくと。そして我々自身が、決めたことを実践にどこまで移せたか。その実践の中で見直すべきものはどこにあるのか。そして見直した上で修正すべきものは速やかに修正して、新たな実践に結びつけると。こういうサイクルを今後取り入れた形で、日盲連そして加盟団体の一体的な活動が前進していくことを願っております。  そうなりますと、地域の問題というものをどこまで意識してやっていくかということも問われることになるだろうと思っております。この間地域格差が広がってきていると各団体から、よく指摘されております。確かに補装具・日常生活用具の給付の問題やあるいは同行援護の問題で、地域格差が生じているかもしれません。この地域格差というものをなぜ生じたのか。あるいはこれを克服するということがどこに困難があるのか。この点をも考えることがこの10年の課題であるように思います。この地域格差をなくすための大きな力を皆さんとともに蓄えたいと思います。