みなさんこんにちは。  私の声が皆さんに届く頃は、4月を迎えている頃だろうと思います。  桜の季節であります。  皆さんは、花見に行かれることでしょうけれども、私も今年はそういう余裕があれば是非行きたいと思っております。 また、4月は人事異動や入学・卒業という人の異動が激しくなる月でもあります。  このシーズンに新たな出発をする人、また新たな思いをもって4月を迎える人がおられると思いますけれども、 ぜひこの1年を充実させるためにも4月を大事にしてほしいと思っております。  さて国の動きの中で、今日は鍼灸マッサージについて二つ報告したいと思います。  一つはすでにここでも取り上げたようにあはき法19条が憲法違反であるとして、 その裁判が継続していることであります。大阪・東京・仙台で起こされた裁判です。  視覚障害者のマッサージ師の地位を守るためにあはき法19条が晴眼者の養成学校を制限していることが憲法違反だという、 そういう主張が裁判でなされている訳であります。  とんでもない主張であります。  私たちはこの先もあはき法19条によって晴眼者のマッサージ師がどんどん増えることを抑えていかなければ、 私たちがマッサージ師として働き続けることは困難になっていくと思っております。  そのためにもこの裁判で国を支援し、国が勝つために全力で戦うつもりであります。  もう一つは保険の取扱いの問題です。  これまでは鍼灸マッサージが柔道整復師とは違って保険取扱いが非常に厳しい、あるいは制限された状態が続いておりました。  この分野での裁判もありましたけれども、今までは鍼灸マッサージ師の要求は常に跳ね返されてきました。  ようやくここに大きな前進が実現しようとしています。  鍼灸マッサージも受領委任払いという方式で、保険取扱いができるようになる可能性が出てきました。  これが実現しますとこれまで以上に、国民の鍼灸マッサージに対するアクセスがよくなって、国民のニーズに応えることが必要になってきます。  そのためには視覚障害鍼灸マッサージ師の資質の向上も重要になってきますし、 また、保険取扱いをするためのサポート体制もぜひ実現していかなければなりません。  そうした課題もありますけれども、一つの前進が実現しようとしていることを皆さんとともに期待したいと思っております。  最後に今年の5月の26日から28日に徳島大会が予定されております。  今年は徳島県で開催されるわけでありますが、 四国という地方であるがために若干交通の便が難しい点もあるのかもしれません。  しかし、全国の皆さんが徳島に相集って、交流を深めるとともに、 皆さんの要求を一致団結した決議に表して、それをこの一年間日盲連の活動の柱としていくことが大事であります。  ぜひ、徳島大会に一人でも多くの会員の皆さんに参加していただき、大いに交流も深めていただきたいし、 そこで皆さんの日頃の思いを大いにぶつけていただく。そのことによって日盲連の組織の重要性を再確認する場にしたいと思っております。  私自身もこの徳島大会に新たな思いで望むつもりであります。  日盲連会長としてさらに私にできることは何があるかと自分で問いかけながら、徳島大会で私の所信を述べたいと思っております。