第69回全国盲人福祉大会スポーツ協議会代表者会議 研修会  〜チャレンジド・ヨガ(椅子ヨガ)体験会〜 ■詳 細 日時:2016年5月20日(金)16時30分から17時30分 場所:リンクステーションホール青森 4階 中会議室 住所:青森県青森市堤町1丁目4番1号 テーマ:ゆっくり、安全に、楽しく!〜椅子の上でもこんなに心も身体もリフレッシュ〜 ________________________________________ ■講座の流れ 1.講師自己紹介 2.本日の全体の流れ説明 3.チャレンジド・ヨガ〜視覚障がいの方のヨガ〜について (始めたきっかけ、活動内容、活動目的、ヨガの効果(実際の参加者からの声)、チャレンジド・ヨガの特徴) 4.本日の椅子ヨガのテーマ、流れ、注意点など 5.椅子ヨガを体験しよう! 6.質疑応答 7.高平より感謝を込めて挨拶 ________________________________________ 1.講師 自己紹介 ■氏名:高平 千世(たかひら ちせ)※北海道 札幌生まれ ■所属:NPO法人日本カルチャーヨガ協会 チャレンジド・ヨガ〜視覚障がいの方のヨガ〜プロジェクトリーダー 及び、国立障害者リハビリテーションセンター 自立訓練部、講師 社会福祉士 ■普段のお仕事:国立障害者リハビリテーションセンター 自立訓練部の講師として視覚障がいの方の自立訓練講師(ICT訓練(パソコン、iPad/iPhone)、日常メイクアップ訓練) 週末のお仕事:ヨガインストラクター(※2009年から7年目) 2013年8月からチャレンジド・ヨガを日本初として埼玉県所沢市で毎月定期開催をスタートしました。 ※リーフレット、チラシをご用意していますご興味がある方はぜひお持ち帰りください ■連絡先: ・NPO法人日本カルチャーヨガ協会 チャレンジド・ヨガ プロジェクト専用メールアドレス challengedyoga@gmail.com ・チャレンジド・ヨガ フェイスブックhttps://www.facebook.com/challengedyoga ・電話:04-2939-8967 ・高平個人メールアドレスtakahira7@yahoo.co.jp ・高平個人フェイスブックhttps://www.facebook.com/chise.takahira.7 2.本日の全体の流れ説明 3.チャレンジド・ヨガ〜視覚障がいの方のヨガ〜について (はじめたきっかけ、活動目的、活動内容、ヨガの効果、チャレンジド・ヨガの特徴) ■はじめたきっかけ 国立障害者リハビリテーションセンター(略称:国リハ)で1人の視覚障がいの方からの一言「私もヨガやってみたいなぁ。でも通常のヨガクラスだと私、インストラクターさん見えないから、無理だろうなぁって行くのを諦めちゃうんだよね。」その一言で、背中を押されたと言っても過言ではありません。 「ヨガは、たたみ一畳分のスペースで移動を伴わず、体の隅々まで動かす事が可能であり、ポーズを覚える事で、自宅でも日常的に出来るため、視覚障がいの方に適したスポーツであると考えました」 1人の女性の視覚障がいの方の声から、現在、主催団体、協賛企業、様々な方の協力のおかげでチャレンジド・ヨガが日本初としてスタート、継続する事ができています。 ■活動目的 1)チャレンジド・ヨガを通じて、視覚障がいの方へ定期的に、継続的に体を動かす機会の提供 2)障がい者=チャレンジドが社会・自分の為に、本来の力を生かせる機会の提供 3)ヨガの本来の意味=「Yuji(ユジュ)繋がる」地域コミュニティの創出を目指します 4)ヨガを通じて、社会の障がいに対する意識・認識を変化、気づきを促進する活動をします ■活動内容 目的達成のための、4つの活動の軸 1)定期ヨガクラスの継続(毎月 埼玉県所沢市、福島県福島市、東京都立川市、神奈川県横須賀市で開催) 2)地域イベント開催(福島県いわき市、宮城県仙台市、山梨県甲府市、青森県青森市など) 3)自主的な地域定期クラスの創出(東京都江戸川区(7月開始予定)) 4)活動を知っていただくための講演、研究発表 (点字図書館での健康づくり講座、視覚リハ研究発表、筑波大学「ブラインドスポーツ勉強会」) ■ヨガの効果(実際の参加者からの声からまとめ) ・初めてヨガを参加した方、継続参加の方 いずれも身体や心の変化、効果を実感している ・日常にも変化がみられた(運動習慣、おしゃれ、買い物など相乗効果) ・サポーターさんがいる事の安心感。 ・色々な方との新しい出会い、繋がり。 ・晴眼者にとっても、日常、街で視覚障がいの方に会った時、声をかけるように変化した。 ■チャレンジド・ヨガの特徴 1.ゆっくり、安全に、そして楽しく!を基本に1つのポーズを反復練習する3STEP方式。 2.壁やタオルなど身近な物を活用して、将来的に1人でヨガができるようにとの想いで構成しています。 3.ヨガインストラクターの他に、サポーターが参加者数名に対して1名つき、動作支援を行っています。 4.声に集中できる環境作りを目指し(基本的に音楽をかけず) 5.ロービジョンの方が見やすいとされるヨガマットやウエアの配色に配慮した環境作りを目指しています。 6.希望者には最寄り駅までの送迎を行っています。また毎回保険に加入。 7.参加者の年齢層も幅広く、また参加者の男女比も半分半分くらいと男性の参加者も多いのも特徴的です。 8.福祉の視点とヨガの視点、そして2つの共通点 繋がり= Yuji(ユジュ)を大切にしています 4.本日の椅子ヨガのテーマ、流れなど テーマ:「ゆっくり、安全に、楽しく!〜椅子の上でもこんなに心も身体もリフレッシュ〜」 流 れ:合掌→呼吸→準備運動も兼ねたポーズ→椅子ヨガ (3STEP)→リラクゼーションポーズ→合掌→終了 5.椅子ヨガを体験しよう! 1.合掌(目的:集中と自分への心と身体への意識) 手のひらと手のひらを胸の前で合わせて合掌 2.呼吸(目的:手を繋いで距離感を感じる&首ほぐしのための4方向呼吸 声出しながら楽しく♪) ・腹式呼吸練習(※鼻呼吸が基本ですが、吐く息は口からでもOKです) ・胸式呼吸 3.虎のポーズorやしの木のポーズ (目的:つま先から血流を良くするための呼吸を使って準備運動) 4.机といすを使った腹筋(目的・腹筋を鍛えて、姿勢を良くする) 5.サギのポーズ(目的:脚裏を伸ばす・腹筋の強化、背筋を伸ばす)※時間によって削除ポーズ イメージ:長い首をもった鳥のサギ。飛び立つとき長く曲がった首を伸ばして飛び立つときのイメージです。 6.半分のねじりのポーズ (目的:腰痛改善、背骨の弾力性、腹部内臓マッサージ、糖尿病を緩和する膵臓を活性化) イメージ:上体を半分ねじって、顔が横か後ろを向くようなイメージです 7.イーグルポーズ(目的:腰痛、肩の固さを和らげる、集中力を高める) イメージ:ワシになったイメージで両腕でくちばしを作ります 8.半分の車輪のポーズ(半月のポーズ)(目的:体側を伸ばす、肝臓機能アップ、副交感神経アップ) イメージ:体側を伸ばしながら真横に傾け、上半身で月になったようなイメージです 9.椅子のポーズ(目的:下半身・脚の筋力アップ、スタミナアップ) イメージ:自分が椅子になったイメージで、背もたれとなる背骨は真っすぐを意識しましょう 10.チャイルドポーズ(目的:リラクゼーション)  ※血圧、眼圧高い方は椅子に座って、背中をまるめてリラックスするだけでOK 11.うさぎのポーズ(目的:頭頂 百会のツボを刺激してリラクゼーションへ) 12.シャバアーサナ(目的:リラクゼーション) イメージ:屍のポーズと日本語では言われています。どこにも力を入れず、リラックス。呼吸だけ続けます。 13.合掌(目的:挨拶、感謝を込めて) 6.質疑応答 7.高平より感謝を込めて挨拶 本日は皆さま お疲れ様でした。そしてご参加本当にありがとうございました。 短い時間でしたが、椅子の上でもこんなに心も身体もリフレッシュできたかも!?と皆さんがそれぞれに何かを感じていただけたなら嬉しく思います。 そして、チャレンジド・ヨガ〜視覚障がいの方のヨガ〜について、想いについて、少しでも知っていただけたら幸いです。 とにかく私、高平はヨガが大好きな人間の一人です。ヨガと出逢って本当によかったと思っている人間の1人です。いつか皆さまとまた一緒にヨガが出来る日を楽しみにしています。 参加してくださった皆さま、そしてこのような貴重な機会をくださった日本盲人会連合 スポーツ協議会の皆さまへ心から感謝しております。 地域イベントとして、また定期クラスとして、視覚障がいの方のヨガを開催してみたいなど、ご相談、ご質問などがありましたら、お気軽にご相談ください。 身近な地域でヨガができる環境を少しでも作って行けたなら、そして、そのお手伝いができたのなら、私達も嬉しく思っています。 本日は本当にありがとうございました。 NPO法人日本カルチャーヨガ協会 チャレンジド・ヨガ プロジェクトリーダー 高平千世(たかひら ちせ) 以上です