千葉県視覚障害者福祉大会・白い杖の文化祭開催

2019年10月28日

 社会福祉法人千葉県視覚障害者福祉協会(古山日出男会長)による「第67回福祉大会」が、9月27日旭市東総文化会館において開催されました。参加者は会員、来賓、ボランティア含め約240名でした。

 式典では、同市の市長や市議会議長をはじめ、多くの関係者が列席する中で宣言・決議が採択されました。昼食後には、女性部による「第22回白い杖の文化祭」が行われ、笑いヨガや、ボランティアグループによるバンド演奏を楽しみました。参加者は充実した1日を過ごしました。

 大会で採択された決議の概要は次の通りです。

 1.千葉県視覚障害者福祉協会に対して視覚障害者が自立的な生活を送るために必要な事業を安定的に委託するように

 2.災害発生時には視覚障害者の安否確認、情報提供等に特段の配慮を

 3.就労を希望する視覚障害者が希望した職業で安定して働き続けられるよう更なる雇用環境の改善を

 4.身体障害者補助犬法を理解し、入店拒否・乗車拒否・宿泊拒否のない社会の実現を

 5.セルフレジ化した場合、視覚障害者がひとりでも利用できるよう支援者を配置し、店員対応のレジを残すように

 6.ホーム転落事故をなくすため、駅構内のバリアフリー化促進、千葉県内にホーム柵の増設を要望するとともに、無人駅を含む乗降客の少ない駅における内方線の必置と音声誘導等安全対策を

 7.駅構内や歩道での歩きスマホの禁止などについて、マナーの啓蒙、声かけ運動など、視覚障害者が安全に外出できるよう継続した対策を

 8.駅構内や歩道の視覚障害者用誘導ブロックや階段の段鼻は、コントラストのはっきりした色とし、弱視者の視認性を高めるように

 9.音響式信号機は歩行時間延長信号機用小型送信機やスマホ等に対応して誘導音を24時間作動させるとともに、ユニバーサルデザインの原則に基づき、全国統一の誰もが使いやすく安全性の高い押しボタン信号の設置を

 10.幅員の広い道路の横断歩道のエスコートゾーン敷設、既設の色落ちした誘導ブロックの再塗装、歩道のない道路においては外側線の敷設と維持管理の徹底を

 11.千葉県内において、高齢視覚障害者が安心して生活できる盲老人ホームを人口の多い中央部に設置するように