愛盲時報 第208号(テキスト形式・全文)

2006年1月1日

   愛盲時報 第208号(平成18年1月1日)

 《1.新春メッセージ 障害者自立支援法施行の年 厚生労働大臣 川崎二郎》
 あけましておめでとうございます。
 新年を迎えるに当たりまして、平素より障害保健福祉行政の円滑な推進に格別のご支援を頂いておりますことに、感謝申し上げます。
 昨年は、障害のある方の地域生活と就労を進め、自立を支援する観点から、障害種別にかかわらず、一元的にサービスを提供できる仕組みを構築するための「障害者自立支援法」が成立いたしました。
 この法律は、利用者負担や国の財政負担の見直しにより、制度を安定的で持続可能なものとするとともに、障害のある方が、必要なサービスを利用できる体制を構築するための法律です。
 本年は、「障害者自立支援法」の施行の年であり、4月には利用者負担の見直しが、10月には施設・事業の新体系への移行が施行されます。
 それぞれ円滑な施行に向けて、利用者の方々への制度の周知や説明を十分に行い、地方自治体に対しても必要な支援を行ってまいります。
 さらに、法律施行後のフォローアップも大変重要であると認識しており、適切に対応してまいります。
 また、3月には、4年に一度の「パラリンピック冬季大会」がイタリアのトリノにおいて開催されることになっております。
 日本選手団はもとより、どの国の選手団も、個々の目標と可能性に向かって懸命に取り組み、感動と希望を与えていただけるものと確信しております。
 視覚障害者に関する福祉施策につきましては、点字図書や録音図書といった視覚に障害のある方々への情報提供サービスや移動支援サービスなどを充実させていくことが、重要であると認識しており、厚生労働省としましても、引き続き施策の充実を図るために、最大限の支援をしてまいります。
 最後になりましたが、本年も、障害のある方が、地域で普通に暮らせるように支援することを施策の基本に、引き続き障害保健福祉行政の推進に全力を挙げて取り組んでまいりますので、皆様の一層のご支援をお願い申し上げます。

《2.平成18年度福祉関係予算案 障害保健福祉関係8.1%増で8131億円》
 政府は12月24日の臨時閣議で一般会計総額79兆6860億円(前年度当初予算比3.0%減)の平成18年度予算案を決定した。
 厚生労働省の障害保健福祉関係予算(案)は、対前年度比8.1%増の8131億円が計上された。新年度は障害者自立支援法に基づく新たな障害保健福祉施策を実施、障害者の地域における自立した生活を支援する体制を整備する。
 新制度の主なポイントは、(1)障害者の福祉サービスを「一元化」(2)利用者本位のサービス体系に再編(3)障害者が「もっと働ける社会」に就労支援の抜本的強化(4)公平なサービス利用のための「手続きや基準の透明化、明確化」(5)増大する福祉サービス等の費用を皆で負担し支え合う仕組みの強化。
 実施時期は(1)平成18年4月:利用者負担の見直しに関する事項、国等の義務的負担化に関する事項等、(2)同10月:新たな施設事業体系への移行に関する事項、地域生活支援事業に関する事項、障害児施設についての利用契約制度への移行に関する事項等。
一方、障害者雇用施策関係では予定額として137億6500万円(前年度141億900万円)が計上された。改正障害者雇用促進法の円滑な施行と共に、福祉的就労から雇用への移行に向け、就労支援の抜本的強化を図る。
 主な項目と予定額は次の通り。
 Ⅰ 障害保健福祉関係
 1、障害者の自立した地域生活を支援するための施策の推進
 (1)新たな障害福祉サービスの推進:4131億円
 (2)障害者に対する良質かつ適切な医療の提供:930億円
 (3)地域生活支援事業の実施:200億円(平成18年10月から)
 ア.市町村事業
 相談支援、コミュニケーション支援事業(手話通訳等)、日常生活用具の給付等、移動支援、地域活動支援センター等
 イ.都道府県事業
 専門性の高い相談支援事業等の広域的な事業やサービスの質の向上のため養成研修等
 (4)発達障害者に対する支援(地域生活支援事業200億円の内数)
 (5)障害者自立支援法の円滑な施行の推進:129億円
 ア.障害福祉サービスに関する利用者負担については、その負担の軽減を図る一環として負担上限月額を「一般」3万7200円、「低所得Ⅱ」2万4600円、「低所得Ⅰ」1万5000円、「生活保護世帯」0円とする。
 イ.社会福祉法人等減免事業(新規):36億円
 ウ.障害保健福祉推進事業等(新規):35億円
 エ.障害者就労訓練設備等整備事業(新規):20億円 
 2、障害者サービス提供体制の整備:94億円(保護施設等の整備費分含む。社会・援護局一括計上)
 公立施設の整備分については地方に税源移譲(三位一体改革関連)
 3、その他の福祉関係給付費等
 (1)障害者に係る手当等の給付:1267億円
 特別児童扶養手当、特別障害者手当等に必要な経費を確保。平成17年の物価が下落した場合には、物価スライドにより手当額が引き下げられる。
 (2)障害児施設に係る給付費等:665億円
 4、自殺予防対策を含む地域精神保健福祉施策の推進:9億円(他局計上分含む)
 5、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者に関する医療体制の整備:137億円(他局計上分含む)
 Ⅱ 障害者雇用施策関係
(カッコ内の金額は前年度)
 1、雇用と福祉の連携による障害者施策の推進
 (1)地域障害者就労支援事業の推進をハローワーク10か所で実施:4000万円(6600万円)
 (2)企業ノウハウを活用した福祉施設における就労支援の促進(新規)を全労働局で実施:2600万円
 (3)障害者就業・生活支援センター事業の拡充として設置数を90から110か所に:10億2800万円(7億9000万円)、
 (4)福祉施設の人材を活用したジョブコーチ支援の充実:障害者雇用納付金制度に基づく助成金支給 
 (5)精神障害者等のグループ就労に対する支援:障害者雇用納付金制度に基づく助成金支給
 (6)発達障害者の雇用促進のための就労支援者育成事業の創設(新規):800万円
 2、ハローワークによる相談・支援体制の充実・強化
 (1)障害の態様や適性に応じた相談・支援機能の充実・強化:10億6200万円
 (2)雇用率達成指導の強化による障害者雇用の促進
 3、多様な形態による障害者の就業機会の拡大
 (1)ITを活用した在宅就業支援団体への育成支援:4900万円(9800万円)
 (2)障害者試行雇用事業の推進、対象者6000人:9億円(前年度と同額)
 (3)多様な雇用形態等に対応する障害者雇用率制度の在り方に関する調査研究(新規):500万円
 (4)当事者団体と連携した障害者の職業自立等啓発事業の実施:3200万円(前年度と同額)
 4、障害者に対する職業能力開発の推進
 (1)公共職業能力開発施設における障害者訓練の推進、実施は23県・25コース:45億2300万円(54億8500万円)
 (2)事業主や社会福祉法人等による実践的な職業訓練の推進、委託訓練対象者を6000から6300人に:14億8100万円(14億1700万円)
 (3)障害者職業能力開発プロモート事業(仮称)の実施(新規)、実施政令指定都市3市、障害者職業能力開発プロモーター配置各1名:2600万円
 (4)障害の態様を踏まえた職業能力開発プランの策定等に関する調査研究:300万円(600万円)

 《3.謹賀新年2006年》
「年頭のご挨拶」 日盲連会長 笹川吉彦
 新年明けましておめでとうございます。皆さまお元気で輝かしい平成18年、2006年の初春をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。本年も皆さまと共に力を合わせ、障害者福祉増進のため全力を挙げて参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 本年は3つの大きな課題があります。その第1は、昨年10月31日に成立した「障害者自立支援法」を具体的に推進することです。同法案審議の過程で不十分な点については、政省令を審議する際に十分協議したいといっておりましたが、その一部は4月1日から施行されることになっており、あまりにも時間がありません。厚生労働省では、ホームページでパブリックコメントを募集し、それらを参考に政省令を検討するといっておりますので、皆さまからも積極的に意見を出して下さい。そうすることによって、障害者福祉は前進することになります。本年は障害者福祉改革元年です。
 第2は、日本盲人福祉センター移転新築問題です。その趣旨につきましては機会あるごとにご紹介して参りましたが、皆さま方の暖かいご理解とご協力により、この厳しい経済情勢の中、短期間にもかかわらず、今日までに3000万円を上回る基金をお寄せいただきました。感謝感激です。心から厚く御礼申し上げます。目標額は1億円です。日盲連運動の拠点、そして全国30余万人の視覚障害者への各種サービスの拠点を、一日も早く実現すべく全力を挙げて参りますので、一層のご理解とご支援を賜りますようくれぐれもよろしくお願い申し上げます。
 第3は、第8回アジア太平洋地域協議会マッサージセミナーの開催です。この事業は世界盲人連合に加盟するアジア各国に、我が国で大きな成果を収めているマッサージを職業的自立の手段として広めようというのがその目的で、2年に1回各国持ち回りで開催している事業です。我が国では今回が2度目となりますが、皆さまご承知の通り、筑波技術短期大学が昨年10月1日付で筑波技術大学に昇格したことも記念し、筑波市の国際会議場を中心に開催するものです。期間は9月22日から25日まで。詳細につきましては追ってお知らせいたしますが、お一人でも多く参加され、我が国の持つマッサージの豊富な知識や技術をアジア各国の多くの仲間に紹介すると共に、国際交流を深めていただきたいと思います。
 なお、恒例の第59回全国盲人福祉大会は、5月17日から3日間、名古屋市視覚障害者協会(横井由夫会長)のご協力により、名古屋市で開催されます。政令指定都市が単独で大会を引き受けるのは日盲連始まって以来初めてのことで、その成果が大いに期待されています。既に案内等は各団体に送付されておりますので、お一人でも多くご参加下さいますようよろしくお願いいたします。参加することは、準備にあたられた関係者の方々のご尽力にお報いすることにもなります。
 最後に、会員の皆さまの益々の弥栄をご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

 「新年を迎えて」 日盲連副会長 齊藤績
 なにはともあれ、平成18年、明けましておめでとうございます。
 私は日盲連副会長の齊藤です。昨年は、公私にわたり何かとお世話になり、感謝いたしております。
 本年の日盲連にとっての最大の課題は、なんと言っても、日盲福祉センター建設問題です。会員皆様のご協力により、なんとしてでも実現させなければなりません。ご協力の程、重ねてお願いいたします。
 私事になりますが、北海道の西南部に「雷電(らいでん)」と言う所がありますね。この地名の由来は、源義経が、ここへ落ちのびてきてしばらく逗留しているうちに、アイヌメノコと親しくなったという伝説が元になっているそうです。その後義経は、雷電海岸から蒙古へ渡って行ったそうですが、別れを惜しむアイヌメノコに「来年は帰ってくる、来年は帰ってくる」と言いおえて旅立ったということです。それを信じたアイヌメノコは、「来年は、来年は」と言いながら義経の帰って来るのを待っていたそうですが、この「来年は、来年は」が、やがて「雷電」になったと言い伝えられているそうです。
 私も、数十年前から、「来年こそは、来年こそは」とはかない希望を抱きながら、とうとう喜寿を迎えてしまいました。
 これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。

 「新年のご挨拶」 日盲連副会長 時任基清
 明けましておめでとうございます。2006、平成18年、丙戌三碧木星の年が明けました。非常に長期に亘る不景気もどうやら終焉の時を迎えられるのか?多少明るい兆しが見えて来たとも言われてはいますが、私たち視覚障害者を取り巻く状況はどうでしょうか?新たな障害者自立支援法では「一元化」の美名の下、障害特有の不便や要望は押し潰され、視覚障害者福祉は明確にそれ以前より後退しているやに思われます。精神障害、知的障害の参入による圧倒的多数者に対し、身体障害者は少数派であり、更に視覚障害はその中でも一握の少数者ということになります。多勢に無勢であって「蟷螂の斧」と言われようとも、視覚障害者を代表する全国組織である日盲連はここ一番、頑張って行かなければならないと、新年に当たり、新たな緊張感を覚えております。
 今回の法律によって、殆ど全ての福祉制度は末端自治体である区市町村に任され、国や都道府県から与えられた予算の使い方は、区市町村行政の裁量にかかって参ります。視覚障害者福祉の行方はひとえに区市町村の視覚障害者団体の運動力量によることとなります。全国の区市町村団体の活躍に大きく期待されるところです。日盲連はその活動を支援する為、全力を尽くすべきでしょう。
 今回の制度改変の一大特徴は「応益負担」導入であり、生活保護家庭を除き、誰もが費用の10%を支払うことになります。勿論「負担上限額」が定められてはいるものの、月収8万円の家庭で1万5000円を負担させられるというのは一体、どういうことか?庶民の生活感覚を無視した制度と言わざるを得ないではありませんか?しかし、一部の都道府県や区市町村では、独自に負担上限額減免制度を設ける向きもあると聞きます。これも、都道府県・区市町村団体の運動成果に期待されるところでしょう。
 新年のご挨拶のつもりが、愚痴やアジに終始してしまいましたが今こそ、視覚障害者の団結強化が求められます。どうぞ、今年も宜しくお願い致します。

 《4.平成17年度厚労大臣表彰は68名 更生援護功労者に時任副会長・高橋理事ら》
 第55回障害者自立更生等厚生労働大臣表彰の表彰式典が12月8日、東京・霞が関の厚生労働省講堂で開かれた。障害者週間(12月3日~9日)の中央行事の一つとして行われたもので、今回表彰されたのは自立更生者34名、更生援護功労者32名、身体障害者等社会参加促進功労者2名の68名。
 そのうち視覚障害関係の方々のお名前はは次の通り(敬称略)。
 【自立更生者】山本克光(北海道)、大崎慶作(岩手県)、小野寺基(宮城県)、湯澤茂雄(栃木県)、金尾弘(富山県)、井上誠一(大阪府)、藤田圭子(和歌山県)、由田稔(鳥取県)、松下勇(福岡県)、小石久司(大分県)、田中與一(宇都宮市)、久野靜(金沢市)、彦坂和夫(豊橋市)
 【更生援護功労者】諏訪光英(茨城県視覚障害者協会副会長)、高橋一居(日本盲人会連合理事)、時任基清(日本盲人会連合副会長)、岡田正平(千葉市視覚障害者協会会長)、川本正行(広島市視覚障害者福祉協会会長)
 【社会参加促進功労者】岩上義則(日本点字図書館館長)

 《5.日盲福祉センター建設2億円募金寄付者名》
 日盲連では「日本盲人福祉センター」移転・新築に向け「2億円募金」を行っています。一口5000円で何口でも可、5000円以下でも結構です。
 送金は郵便振替で口座名「社会福祉法人日本盲人会連合」、口座番号「00160-5-536104」。問合せ先は日盲連事務局(電話03-3200-3439)。
 なお一口以上ご寄付頂いた方のお名前は点字・テープ機関誌等でもご紹介させて頂きますので必ずふりがなをお書き添え下さい。
12月末現在 総額3462万5698円(敬称略)
 【250万円】滋賀県視覚障害者福祉協会(滋賀県)
 【100万円】齊藤績(札幌市)、株式会社アクティリンク(東京都)
 【50万円】東洋療法学校協会(東京都)
 【30万円】匿名1件(川崎市)、桜井俊二(長野県)、匿名1件(滋賀県)
 【20万円】本多操(茨城県)、新宿区視力障害者協会、時任基清、時任敏基、日韓親善プロアマチャリティーコンペ実行委員会(以上東京都)
 【11万円】古河市視覚障害者協会(茨城県)
 【10万円】山本克光(北海道)、煙山貢・秋子(秋田県)、君和田栄司、蒔田昌衛(以上茨城県)、山田英雄、熊沢真砂子、谷本栄吉、牧田克輔、山田令子、吉川恵士、匿名一件(以上東京都)、川崎市視力障害者福祉協会川崎区支部(川崎市)、花形幹雄(山梨県)、永井昭二(新潟県)、田島豊秋(富山県)、難波友子(岡山県)、小川幹雄(島根県)、川本正行(広島市)、楠本光男(愛媛県)、高田耕治(福岡県)
 【9万1945円】呉竹学園東京医療専門学校(東京都)
 【6万円】若松和利(東京都)
 【5万円】室蘭視力障害者福祉協会(北海道)、伊藤孝之(札幌市)、荘司和成(宮城県)、寺門美江子(茨城県)、須藤平八郎(栃木県)、高野宗吉(埼玉県)、長根清平(さいたま市)、NPO法人江戸川区視覚障害者協会、加賀屋睦子、加藤澄江、小林文雄、新宿区鍼灸按マッサージ指圧師会、当津純一、ともだちの会、本間昭雄、松本俊吾、渡辺恵子(以上東京都)、関山進、高橋吉四郎(以上川崎市)、森昭子、吉田昭雄(以上奈良県)、市川正明(鳥取県)、藤沢圭石(香川県)、藤本英之(福岡県)
 【4万円】北澤とみゑ(東京都)
 【3万円】森正裕(北海道)、田村孝、富田いく子(以上秋田県)、匿名一件(宮城県)、飯嶋重六、大谷周蔵、熊野進、鈴木博(以上茨城県)、朝香定雄、石川晶夫(埼玉県)、石井サク子、高橋實、西山正夫、東山文夫、渡部キミ子(以上東京都)、市原市視覚障害者福祉会会員一同(千葉県)、池田京子、八代義男(以上神奈川県)、小沢繁之(横浜市)、加須屋重雄(川崎市)、立山町視覚障害者協会(富山県)、本多守男、松下信雄(以上静岡県)、近江八幡市視覚障害者協会、田澤勝男(以上滋賀県)、武岡武男(大阪府)、北地悟(和歌山県)、浦島多吉、田渕茂三郎、中村利則(以上鳥取県)、妙中良次(長崎県)、大久保哲男(鹿児島県)
 【2万7000円】川崎市視力障害者福祉協会幸区有志(川崎市)
 【2万5000円】由田稔(鳥取県)
 【2万702円】川崎市視力障害者福祉協会(川崎市)
 【2万円】佐藤国男(北海道)、武田利美、萩野宥三(以上秋田県)、伊藤精蔵、江原一、海老原長臣、吉成誠三郎、木村恵信、小瀬典男、蛭田友子、宮内孝志(以上茨城県)、遠藤安男(栃木県)、多田幸子(埼玉県)、三平勇、池田治雄・喜美江、岩崎富佐江、尾佐てる子、小沼恵美子、河辺豊子、丸山美代子(以上東京都)、大曽根泰子(千葉県)、藤沢市視覚障害者福祉協会(神奈川県)、西井七郎、匿名一件(以上川崎市)、寺島 昭吾(長野県)、古谷昭彦(静岡県)、後藤完(三重県)、露峰芳子(大阪府)、中川古一(奈良県)、匿名一件(宮崎県)
 【1万5000円】大谷輝子、齋藤節子(以上札幌市)、鈴木孝雄、宮地昭雄(以上東京都)、吉田幸子(千葉県)、天谷国雄(神奈川県)
 【1万1000円】鷹岡貞子、濱本捷子(以上滋賀県)
 【1万円】遠藤敏子、柴田孝、菅原靖男、高橋由美子、中川千代吉、中川良子、永杉忠、林有一、横浜ユキ(以上北海道)、伊藤治子、栗原英夫、佐藤徳男、殿山隆行、花見勇、藤田進(以上札幌市)、高橋昭七(青森県)、三浦ツエ(岩手県)、岡部ケセ、熊谷昇、佐藤丈純・けい子、照井忠・和子(以上秋田県)、宇和野康弘、及川久雄、大沼光雄(以上仙台市)、石山由紀子、鈴木伸一、高山弘子、安彦京子(以上山形県)、飯笹雅之、飯塚栄、落合定治、落合忠次、大洗視覚障害者協会、岡田実、額賀次子、粕川健治、加藤美恵子、小谷野節子、坂場篤視、静芳江、鈴木清、鈴木教郎、塚原勝正、仲沢進、日向寺博正、蛭田好夫、広瀬良子、藤田尚之、船橋愛仁、本多節子、松原こと、森田勝巳、矢口町子(以上茨城県)、植竹章、大島静子、大森米子、桜井テフ、直井隆、長克、山崎満(以上栃木県)、萩原文子(群馬県)、加藤忠男、小巻喜一、埼玉県視力障害者福祉協会越谷支部、田辺良子、並木奈津子、並木光雄、野村不二一、浜田弥五郎、松嶋文雄(以上埼玉県)、安藤昭夫、飯塚泰治、五十嵐惟展、今井マリエ、岩井貞夫、岩崎めぐみ、鵜飼和子、遠藤昭夫、大澤トシイ、大城俊治、大塚郁代、奥村妙子、小野塚耕吉、春日満治、佐藤ヨシ子、品田千恵子、清水照子、隅田浩太郎、関口玲子、滝野行雄、田村健二郎、寺崎青男、豊田耕雄・京子、中村満子、中山勝喜、南雲輝子、野口孝明、野末正之、野村博行、浜中暁子、日向友子、平井裕子、福地千鶴子、藤掛一夫、古木喜久子、古渡咲子、星谷博子、本田昭彦、前田康夫、山野井博、与那嶺岩夫、朗読グループこだま会(以上東京都)、岸照子、白木幸一、高野幸男、多治見茂男・サダ子、成尾正昭、野呂龍(以上千葉県)、浅井初代、石井秀洋・千栄子、岩本孝夫、大西章夫、大野勝江、長田善美、黒沢英敏、小巻みち子、斉藤昇栄、佐藤靖子、島田淑子、進藤みや子、須佐栄和、武山静江、内藤直吉、伴瀬美恵子、平野武子、前田孝男・美智子、前田ミツ子、籾山佐保子・美輪子、横田キン子、和田秀久(以上神奈川県)、岩屋芳夫、鶴見区視覚障害者福祉協会(以上横浜市)、往田けい子・仲亀依子・佐藤芳子、小川正敏、川崎市視力障害者福祉協会中原区支部、菊地笑子、木下欣子、幸美津子、前田哲志(以上川崎市)、小野塚トシ(新潟県)、市川誠、浦辺功、奥野武彦、尾崎朗、小池輝勇、小林成一、中澤政江、中根弘男、原道明、藤沢一雄、本山文子、水井タツ(以上長野県)、八箇勝子、戸井秀雄、塘添誠次、二上健三、山内正一(以上富山県)、碇俊一・喜代子、伊藤定善・てるみ、大平哲郎、河合藤夫、近藤喜代志、佐藤三四二、豊田澤治、蓮池悟志、平井伊八、宮崎喜好(以上静岡県)、小林義隆(愛知県)、牧田章(岐阜県)、青木昭市、大津ガイドヘルパー、大橋博、岡照子・岡孝全・岡正男、戎脇明、鹿島藤子、北野訓、北山静子、齋藤としえ、射庭隆子、曽我昌輝、高島市視覚障害者協会、竹中力雄、竹村忠夫、谷口照男、冨田久右衛門、成宮邦雄、西浜恵美子、埜上婦美子、浜本憲治、原田勇、藤野巻男、前田眞里、山岸幸夫、与野福三(以上滋賀県)、今井悟・純子、京都府視覚障害者協会向日支部、小森、下野秀子、京都府視覚障害者協会福知山支部、西村好子、松岡良枝(以上京都府)、木村住雄、堺鈴子、中谷保子、福塚清、方違敏章、槇山信篤、的場克己(以上奈良県)、井口牧人、岡山県マッサージ師会、杉谷悟、藤澤弘一、丸尾智子、柳生良雄、薮本津や子(以上岡山県)、太田亘、小椋富重、尾崎公徳、小谷野弥生、下田悟、橋谷正太郎、横田昭男(以上鳥取県)、遠藤武、野津春雄、藤田豊(以上島根県)、臼井利明、志摩哲郎、辻村登美子(以上広島県)、藤本栄司(広島市)、田中京二(山口県)、荻田ヒサ子(香川県)、大澤えり子、楠本恵子、佐々木いち子、佐々木克久、和気光男(以上愛媛県)、安部純一、緒方幸子、中村文雄(以上福岡県)、赤司遂(福岡市)、新勇(長崎県)、市原政春、佐々木歳雄(以上熊本県)、串間市視覚障害者福祉会、下池田浄純(以上宮崎県)、匿名一件
 【9200円】オフィス・レオノール(神奈川県)
 【8000円】本橋一一(埼玉県)
 【7000円】勝又はる枝(静岡県)
 【6000円】秋谷敏明、阿部斌、岡内藤雄、福井恵子(以上埼玉県)、山本菊雄・玲子(東京都)
 【5607円】隅田稔(大阪府)
 【5222円】伊藤聡子(東京都)
 【5500円】河田満(東京都)
 【5170円】泉山トシ(青森県)
 【5000円】芦別市身体障害者福祉協会、石黒孝一、石田裕之、稲葉健治・波子、犬塚勲、井原勇、今村寛、氏家ふさ、江尾清、江畑早苗、太田富夫、奥克之、木崎フサ子、小玉三郎、坂本実、佐々木玉蔵、佐藤謙、高野喜久治、高谷幸子、伊達視力障がい者協会、千歳視覚障害者福祉協会、坪崎満、中鉢正士、野口修二、羽沢信勝、橋本慶子、原谷実、福井久雄、古股孝昭、三浦喜代治、水野勝明、水野文子、山田良子、由井敏通、吉田孝(以上北海道)、浅野繁、阿部聡、伊藤圭、岩城節子、岩城利一、海野久夫、音喜多真美子、川口隆、古閑鉄也、佐々木隆幸、佐々木雄皓、錠美佐、杉本毅、鈴木敬子、谷口敏子、長山尚史、松家達、三浦裕(以上、札幌市)、猪俣敬子(青森県)、赤坂俊雄、阿部吉久、石垣アエ子、岩渕孝子、及川道子、大橋千鶴子、小澤信男、加藤カツエ、加藤奉栄、舘下啓子、舘下正則、菊池守、菊地郁夫、菊地宇一郎、菊池武彦、菊池千枝、北峯昭信、工藤六雄、熊谷義雄、サザエ治療院前川せい子、佐々木金男、佐藤種二、鈴木富夫、高嶋道春、高橋久喜、高原孝則、千田修三、千葉謙一、中里さゆり、中嶋静江、中村強眞、成田真平、畠山和久、藤舘淑子、北條正敏、村上イワネ、遊佐貞子、渡辺幸治(以上岩手県)、小川孝子、小川信夫、川原永正、煙山百合子、小松英典、滝沢政子、永井栄子、富士村スミ子、藤原市夫、二田富義、ほたる火の会(以上秋田県)、吾妻壮、大久栄悦、熊谷田鶴子、酒井吉行、視覚障害老人ホーム、庄子朝治、高橋末雄(以上宮城県)、色川隆雄、卯花政子、楠褜吉、楠陽子、田中博子、東山寛、渡邊信子(以上仙台市)、今野きよせ、大内勝、金内正子、斉藤邦喜、笹原由吉、高橋勝美、長沢ハツ子、村上由喜子、山木宏子、結城より子(以上山形県)、青木利吉、赤坂昇一、赤沢三男、秋庭繁、浅野和子、荒川進、粟野晃、粟野貞子、飯田吉兵衛、井坂信一、市村和彦、植木貞男、馬目尚昌、遠藤美恵子、大金徳男、大関美代子、岡部豊、岡村厚子、奥村とみ江、賀川友吉、片田正、金子紀子、木村はな、葛野隆紹、久野一、倉内五郎、鴻巣栄一郎、粉川勤、粉川みつ子、粉川忠、斎藤光夫、坂場由美子、桜井勝利、真家庄一、鈴木武久、鈴木正則、鈴木美知代、諏訪利子、高野克彦、竹村淑、田所正員、塚崎進、豊島宏、中村忠義、永山庄一、額賀勝彦、根本清三、野口よし、平塚信司、藤田年雄、古沢宏、増子真一、松金孝子、真原茂、村山一人、森谷謙一、弓削俊一、油原和枝、横田謙二、米川馨、渡辺仁(以上茨城県)、蓮実光生、石田セツ子、今井知一、内野弘章、遠藤やよい、小笠原百合子、斎藤孝寅、佐藤ひろみ、椎名均、杉江勝也・文子、直井泰子、北條利男、山川昇(以上栃木県)、大武峰子、栗本博文、酒田宗行、田口教子、仲谷喜代子、古谷節子(以上埼玉県)、中野勇、中村治雄、長谷川一郎、長谷川ミユキ(以上さいたま市)、會沢茂、阿部恵一、阿部説子、飯田充留、石井進、伊藤勇、伊藤茂、上村昭郎、大野文江、大和田江津子、岡義勝、音野美代、柏谷幸司、片山直美、川村信司、工藤博史、小久保愼一、小暮忍、後藤充子、才川美千代、斉藤愛子、齋藤昭子、酒井栄蔵、坂田文夫、坂本ゆき、島崎輝子、清水猛、下田昭雄、鈴木泰子、高橋芳郎、高間隆、田口武男、田崎君江、田名後浩子、田畑美智子、田村静子、月村りつ子、鳥海静江、仲沢千鶴、中沢光子、中島嘉雄、梅香伊美枝、橋谷道子、長谷川とくよ、林シン子、比護信雄、舟田弘子、古市明久、古矢和男、松井シナ、松田恵子、松本貞夫、丸木伸介、水野安雄、三輪トミ、村山忠雄、森川精子、山内貞夫、山田光男、山中式子、若林健二(以上東京都)、荒川清子、飯島鈴子、井岡栄、市原庸男、梅野一雄、遠藤勝、加藤良男、鎌滝美代子、木下日出子、向後隆、小船精伍、近藤栄喜、坂本恵美子、指田忠司、佐藤和子、佐野光男、高橋ミサ、田口房夫、田中暁子、出口和子、福原薫、増田良江、松崎由男・幸子、村井英男、山口豊子、和田美津子(以上千葉県)、菊池亮、善場由彦、野口勝美(以上千葉市)、浅野静江、阿部忠夫、石津照子、石橋セイ、伊東美智子、梅岡慶二、江口篤子、大岩秀一、小笠原洋司、長田由里江、角田由枝、片桐ミチ、金子孝吉、金子雅代、唐木儀仁、唐木廣子、川又正人、窪田譲、窪田五夫、小島美代治、小玉かおる、佐藤秀夫、茂戸藤善子、清水みな子、鈴木ミイ、関明子、武田市造、多田文子、田中民生、千葉郁子、友野邦香、永戸博子、中村フサ子、中山孝彦、成田肇、根岸房子、林冨貴子、林光子、平井武、深沢隆子、藤川誠一、二見清治、古川正博、松野タズ子、松山コウ、丸岡美津子、丸山常雄、三木信子、宮沢悦子、矢口美津枝、鷲見寿子(以上神奈川県)、秋山純一、池田人語、上関一幸、内山佐和子、梅沢佳子、大槻とし子、小黒正子、小嶋鈴子、小嶋光之、茂串五夫、菅原寿文、鈴木芳江、高木繁子、田村守、田村千恵子、田原猛次、千葉はるみ、露木秀久、長沼晃、平川貞子、舟橋くに代、舟橋正雄、古川寛子、前川ヨシ子、宮本和子、村野正巳(以上川崎市)、雨宮勝、牛田皓・榮子、木村昭子、小山正敏、近藤とみ子、齋藤平馬、佐野仁美、滝良子、中村千秋、橋爪政子、古屋たつ代、堀内幹夫、望月健吾、矢崎繁、山本友治、渡辺征美(以上山梨県)、黒鳥貞夫、小林恒雄、斉藤ひろみ、島田厚、野澤シゲ子、林光男、藤田保昭、渡辺幸栄(以上新潟県)、一柳安男、伊藤雪子、岡田昭男、荻窪和子、小松みづほ、菅沢礼子、関根チカ、茅野泰子、中村佳子、牧田孝平、丸山五郎、山辺斉、芳坂春(以上長野県)、岡本芳子、金谷美子、川村恵子、小島清明、小林忠之、小林里恵子、小松宗春、新納由紀香、鈴木修博、関川禮子、高島ヒサ子、高畑外吉、舟川由紀子、本江とみ子、道端智光、山崎とき(以上富山県)、水道忠夫、安井信夫(以上石川県)、秋山とし、飯塚節子、稲進行、稲葉滋子、植松彰子、大石文雄、大石美代子、大須賀貞夫、片桐正美、金子富士雄、神谷昌良、小杉直行、佐藤きみ子、佐藤里子、佐藤章示、佐野勝、志賀国男、志岐誠二、杉浦彰、鈴木はるえ、鈴木利勝、竹田宏、千代元子、豊山雅明、長門弘子、中山照雄、名倉秀幸、松本光子、松山徳正、三澤和枝、宮崎きく江、山下糸重、山田照子、山本かえ、吉田悦朗、吉田富保(以上静岡県)、堀田文恵(愛知県)、児玉洋子(岐阜県)、川出あけみ、長嶋茂子(以上三重県)、青木愛子、足立俊吾、家森泉江、石内重雄、井田寿賀子、市川チエ子、市川久芳、市場幸子、井上はつ子、内林あや子、大石正美、大西弘子、大野光枝、大橋菊子、大林まり子、岡田定子、岡村孝子、奥井康仁、小倉カヨ、片桐芙紗子、加藤京子、河合進一、河瀬修一、川分絢子、川村定子、川元喜代司、岸田美津子、岸本和男、岸本敏一、木曽育子、北川さよ子、北岸保郎、木下万智子、木村善晴、楠神庄太郎、小林玲子、駒井良平、小山信行、西城義孝、佐々木博康、沢田保雄、澤本耕一、柴栄孝司、柴田徹、将木順子、鈴木亀治、鈴木惇司、園田哲生、泰磨俊機、高田日子、立木善吉、竹内啓、竹内花子、竹島三枝子、竹中三枝子、竹村勝子、田中嘉代、田辺俊介、谷口みよ、田村春美、千代和弘、東野芳子、徳居千鶴子、徳永茂子、冨田純一、永尾義郎、中島栄一、中島恵美子、長瀬八重、中谷久美子、中西勇、西田静江、西村三男、馬場満子、林久雄、林実、林正子、疋田嘉平、廣畑光晃、広瀬香澄、廣瀬正美、福永月野、藤原豊、古木茂太郎、増田こま江、松井千太郎、松村愛子、松本茂、松本真佐子、真山正治、丸本直、村木弘富、村元三代子、森恭子、森雅二、森田利則、山北平治、山田千鶴子、吉居代至男、吉田孝子、吉原良正、渡辺勝美(以上滋賀県)、安藤善明、斉田律子、高岸弘幸、谷川美恵子、田畑美千代、樋谷辰男、藤原健司、山口光昭、楊松泰(以上京都府)、尾上光男、北上はま恵、森本美智子、山本幹夫(以上大阪府)、浅田千代子、石倉一生、井村恵津子、岡橋正之、河野弘子、北川昭一、窪秋夫、蔵之上節子、津崎禎子、中村滋、町口美代子、山中昭治(以上奈良県)、久保良三(和歌山県)、小河原勇、片山重行、高原博子、高原喜久郎、竹本登久子、辻河トミ子、平松誠二、藤原泰一、三宅新一郎、門木昇(以上岡山県)、安酸薫、入川義治、池内芳己、石上靖治、石田孝子、石塚福太郎、上野剛義、浦島伸子、大西雅廣、奥村恵美子、笠松明江、河崎三千男、河本芳雄、北本愛子、国岡昭太郎、小谷由雄、小森洋子、佐田有希子、白水一良、陶山美代子、高田正則、田淵ひとみ、照下悦子、天島和春、中曽勉、仲村勲、中村治、長山巌、能見三子、野口岩雄、長谷川悦子、林一司、林原幸男、原薫、福山美鶴、房安正志、本多康人、宮本友美、森本晋一、山田良子、横田梢、吉田徳子、由田淑子(以上鳥取県)、宅和弘治(島根県)、福光善夫、藤井邦夫(以上広島県)、橋本幸子、橋本正彦(以上広島市)、荒川トシエ、和泉朋也、伊藤隆義、伊藤登志基、伊藤礼子、浮穴ゆきえ、上田清次郎、大野幸子、大本一郎、越智利雄、柿原ミユキ、苅田忠義、菊池眞二、木村秋好、木村美里、楠橋スズエ、倉橋正記、佐々木一明、新宮末子、住田幸美、曽我昌弘、滝口忠義、竹内洋子、武田みどり、長谷京子、中野喜与子、西崎幸子、西田功、西元生子、根来陸雄、平尾照葉、広瀬敬次、古田粂子、松下明、真鍋正一、丸永栄一、水野和子、三好月美、村上要、森晴朗、森安恵美子、山田淑秀、山本喜一、渡辺弘(以上愛媛県)、山下清子(高知県)、甲原貞寿、斉藤千十四、堤亨、靏克己、山下耕二(以上福岡県)、高松勇、土師輝子(以上福岡市)、村上暁子(長崎県)、江崎昌一、江崎初枝、杉義富、田中キヨミ、戸澤義雄、錦戸一則、松元孝夫、松元はまみ、明瀬朝子(以上熊本県)、住本広光(宮崎県)、瀬野浦祐矩(鹿児島県)
 【5000円未満】計62万4350円/287名

 《6.支援法制定後初 障害者部会開く 審議不十分の声も》
 第29回社会保障審議会障害者部会(京極高宣部会長)が12月5日、東京・霞が関の厚生労働省会議室で開かれた。第163特別国会に再提出されていた障害者自立支援法が、10月31日に開かれた衆議院本会議で与党の賛成多数により可決成立して以降、初の部会となった。
 同法は平成18年4月から順次施行されることになっており、政省令の制定作業が急ピッチで進められている。部会では法制定後の経過や、障害程度区分についての今後の取り組み、全体的なスケジュール、同省のホームページで募集した政省令に対するパブリックコメントなど、数多くの議題が提案されたが、いつものことながら、各委員発言は1回限りという極めて不十分な審議結果に、「審議会の意味がない」と委員から強い抗議があった。
 視覚障害者が最も多く利用するガイドヘルパー事業については、平成18年4~9月末までは外出介護として費用の原則1割が利用者負担となり、同年10月以降は地域生活支援事業の移動支援として市町村条例等で負担額等が定められることが明らかになった。

 《7.福祉と雇用連携推進 障害者自立支援推進本部設置》
 厚生労働省は「障害者自立支援法」及び「障害者の雇用の促進等に関する法律の一部を改正する法律」の成立を受けて、福祉、雇用、医療、就労支援を含む所得保障施策等の制度横断的な調整を行うため、省内に「障害者自立支援推進本部」を設置、12月6日に第1回会合を開いた。
 推進本部内に幹事会を置き、その中に「連携推進チーム」と「広報支援センター」を設置。連携推進チームが障害福祉サービスと障害者雇用施策の連携を推進すると共に、広報支援センターがインターネットや各種媒体を活用した情報提供、啓発活動などによる広報体制の充実・強化に取り組む。

 《8.18年度運動方針など協議 日盲連総合企画審》
 日本盲人会連合総合企画審議会(齊藤績委員長)が12月17日、東京・高田馬場の日盲福祉センター研修室で開かれ、平成18年度運動方針及び選挙管理規定等について審議が行われた。
 運動方針については、障害者自立支援法への対応を始め、働く場の確保、所得保障、第三種・第四種郵便物の料金減免の保障、全てのバリアの解消などについて活発な議論が行われたが、最終的には正副委員長並びに事務局の間で素案を作成、各委員に送付し確認を得た上で運動方針案をまとめることになった。
 また、正副会長や理事の選任に関する規定についても、正副委員長と東山文夫常務理事との間で素案を策定し、各評議員に送付して確認を得た上で、3月開催予定の定期評議員会に臨むことになった。

 《9.分科会 障害者雇用促進で労政審に答申》
 第20回労働政策審議会障害者雇用分科会(今野浩一郎会長)が12月15日、東京・霞が関の厚生労働省会議室で開かれ(1)「障害者の雇用の促進等に関する法律施行令の一部を改正する政令案要綱」及び「障害者の雇用の促進等に関する法律施行規則の一部を改正する省令案要綱」(諮問)、(2)身体障害者及び知的障害者の雇用状況について、が審議された。
 政省令の改正は平成17年6月に国会で成立した同法改正に伴うもので、活発な論議の末、菅野和夫労働政策審議会長に(1)政令案及び省令案要綱については、厚生労働省案をおおむね妥当と認める(2)障害者雇用納付金制度に基づく助成金制度については、財政状況を見ながら制度の適切な運営を図る、また養護学校等の職場実習に対する支援については、文部科学省の職場実習に対する施策の動向を踏まえながら適切な運営を図るべきである、との答申を行った。
 また、平成17年6月1日現在の障害者(身体と知的)雇用状況については、実雇用率が前回に比べ0.03%増の1.49%となったことが報告されたが、景気回復が言われる中、あまりにも低い伸び率。
 日盲連では答申案について、(1)盲・ろう・養護学校高等部3年の職場実習を積極的に推進すること(2)雇用の実態調査にあたっては60%もの企業が法定雇用率を達成していないことから、調査項目に「雇用できない」または「しない」理由を加え、原因を究明すると共に、視覚障害者が鍼・灸・マッサージ以外の職種にどのように進出しているか、また身体障害者全体としての雇用率しか出ていないことから、障害種別の雇用実態を明らかにするよう強く要請した。

 厚生労働省が12月14日発表した平成17年6月1日現在の民間企業に雇用されている障害者は、前年比4.3%増の26万9066人。常用労働者中の障害者の割合を示す実雇用率も前年より0.03ポイント上昇し1.49%となったが、民間企業に課せられた法定雇用率1.8%とは依然大きな隔たりがある。
 法定雇用率達成企業は42.1%で前年より0.4ポイント増えたが、未達成企業のうち65.1%は障害者を一人も雇用していなかった。

 《10.「特別支援学校」設置 盲・ろう・養護学校衣替え》
 障害のある児童生徒への教育の在り方を検討してきた中教審の特別委員会は11月21日、盲・ろう・養護の障害別に分かれている学校制度を改め、複数の障害に対応できる「特別支援学校」(仮称)の設置を求める答申案をまとめた。学習障害(LD)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもも、通常学級に在籍しながら必要に応じて別の場で指導が受けられる通級の対象とすることを提言した。文部科学省は、平成18年の通常国会に法律の改正案提出を目指す。
 盲・ろう・養護学校は制度上、2007年春にも特別支援学校に衣替えする。複数の障害に対応する学校を設置するかどうかは、都道府県が実情に応じて検討するとし、これまで通り特定の障害に対応する学校も認める。
 盲・ろう・養護学校別になっている教員免許は、特別支援学校教諭免許に一本化。特別支援学校の教員採用は同免許の保有を前提とする。

 《11.A級優勝は黒鳥さん 第29回全国盲人将棋大会》
 第29回全国盲人将棋大会(日本盲人会連合主催)が11月5日、6日の両日、東京・戸山の戸山サンライズで開かれた。
 大会には全国からA級18人、B級14人の合わせて32人が出場した。初日に行われた予選を勝ち抜いた出場者は2日目の決勝トーナメントに進み、熱戦を繰り広げた。
 今回は日本将棋連盟による全面的な協力があり、開会式では来賓の米長邦雄同連盟会長から激励の挨拶があった。また、女流棋士の谷川治恵4段による十面指しの指導対局が決勝トーナメントに並行して行われたほか、奨励会の若手棋士4人も協力。米長会長は挨拶の中で「来年は30回の記念大会。プロ棋士側もさらに多くの方に出席していただくよう協力しましょう」と力強く約束してくれた。
 優勝者にはそれぞれ厚生労働大臣杯などが贈られた。また、A級優勝者には4段、B級優勝者には初段が日本将棋連盟より授与される。
 成績は次の通り(敬称略)。
 【A級(有段者の部)】優勝・黒鳥貞夫(新潟県)、準優勝・松田良浩(広島県)、第3位・加藤秀雄(愛知県)
 【B級】優勝・江口茂樹(佐賀県)、準優勝・福田安男(宮崎県)、第3位・佐々木秀勝(青森県)

 《12.第20回視覚障害者柔道大会 皇太子様迎え記念大会 埼玉県V2》
 第20回記念全日本視覚障害者柔道大会(日本視覚障害者柔道連盟、日本盲人会連合ほか主催)が11月27日、東京都文京区の講道館で全国から62名の選手が出場して開催された。
 第1回大会では天皇陛下(当時は皇太子殿下)がご観戦になり選手を激励されたが、第20回の記念大会となった今回も皇太子殿下をお迎えして熱戦が展開された。
 殿下は個人戦たけなわの午前11時にご来場、柿谷清・日本視覚障害者柔道連盟理事の説明を受けながら、各クラスの優勝戦まで、予定時間を30分余りもオーバーして、熱心に観戦された。また、帰り際には個人戦の各クラス優勝者一人ひとりに、ねぎらいと励ましの言葉をかけ、午後1時過ぎ、会場をあとにされた。
 試合結果は、埼玉県が都道府県対抗戦で、平成2年の第5回大会以来となる2度目の優勝をかざり、厚生労働大臣杯を獲得した。準優勝は熊本県、第3位は大阪府。
 各個人種目の入賞者は次の通り(優勝、準優勝、第3位の順。3位は2人の場合あり)。
 【60kg級学生・一般合同】広瀬誠、田村修也、杉村優一、田村友一
 【66kg級学生】平井孝明、田村竹晃、千葉裕介
 【同一般】藤本聰、米田幸弘、礎眞一、川野健一
 【73kg級学生・一般合同】高橋秀克、石坂啓、木村崇之、白木勝 
 【81kg級学生】大我健侍、中村隼人、柴貴夫
 【同一般】加藤裕司、稲葉統也、大野錦治、西村恵三
 【90kg級学生・一般合同】初瀬勇輔、水野裕章、野地美行
 【100kg級学生・一般合同】松本義和、広瀬悠、竹林尚秀
 【100kg超級学生・一般合同】石川信介、宮内栄司、高橋和也
 【シニアの部】牛窪多喜男、村上芳継、福山洋二、山本正浩
 【女子の部/軽量級】赤塚正美、岩井宏美、花村琴絵
 【同/中・重量級】小松璃佳、森内舞、山内真由美

 《13.「輝いて!おかやま」 第5回全国障害者スポーツ大会開く》
 「あなたがキラリ」をスローガンに、第5回全国障害者スポーツ大会「輝いて!おかやま大会」が11月5日~7日、全国47都道府県と14政令指定都市から選手約3500人が参加して開催された。
 5日は岡山市の岡山県陸上競技場(桃太郎スタジアム)に、皇太子殿下をお迎えして開会式が開かれ、式典終了後は岡山市、倉敷市、総社市、赤磐市の各会場で、13競技と2つのオープン競技に熱戦が展開された。
 *グランドソフト 優勝は徳島と山梨
 グランドソフトボール競技は5日~7日、岡山市の岡東浄化センタースポーツ広場で全国から出場した8チームが対戦。7日の決勝戦では徳島県と山梨県が互いに好投と堅い守りで譲らず0対0で引き分け、大会規定により両チームの優勝が決まった。第3位は三重県。
 そのほかの対戦成績は次の通り(カッコ内は得点)。
 【1回戦】札幌市(0)対徳島県(1)、奈良県(1)対三重県(2)、岡山県(8)対福島県(6)、鹿児島県(0)対山梨県(4)
 【準決勝】徳島県(3)対三重県(0)、岡山県(2)対山梨県(5)
 【3位決定戦】三重県(8)対岡山県(0)
 【交流試合】札幌市(14)対奈良県(7)、福島県(1)対鹿児島県(12)

 《14.第31回全国盲人文芸大会入選者》
 日本盲人会連合主催の第31回全国盲人文芸大会の入選者が決まった。今回の応募者は、短歌59人(168首)、俳句80人(232句)、川柳58人(168句)、随想・随筆8人(8編)。
 審査員は短歌が佐佐木幸綱、俳句が田沼文雄、松林尚志、高島征夫、川柳が金子蛙次郎、福田案山子、随想・随筆が高橋秀治、竹村実、中村みよ子の諸先生で、厳正な審査の結果、次の方々が入選された(敬称略)。
 【短歌】1位・野中利秋(福岡県)、2位・武藤進(岐阜県)、3位・稲本八重子(福岡県)
 【俳句】1位・折茂昭(群馬県)、2位・伊藤孝子(東京都)、3位・四方幸枝(京都府)
 【川柳】1位・中井玉仙(札幌市)、2位・上野益男(岐阜県)、3位・柿本美知子(徳島県)
 【随想・随筆】1位・佐久間誠二(京都府)「ヤシマのおっさん」、2位・大幡テル(栃木県)「すまねぇなぁ・・・」、3位・横山博一(福井県)「ふるさとの四季」
 作品は各部門別の作品集に掲載(随想・随筆は入賞作品のみ)。応募者に郵送される他、応募者以外には実費で頒布する。点字版・墨字版とも短歌、俳句、川柳は各1000円、随想・随筆は1500円。

 《15.東京・群馬共にV7 第12回フロアバレー神奈川大会》
 「第12回厚生労働大臣杯全国フロアバレーボール神奈川県大会」が日本盲人会連合とNPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会(鈴木孝幸会長)の共催で11月26、27の両日、神奈川県座間市の市立市民体育館で開催され、男子は東京都、女子は群馬県と、強豪チームがそろって7回目の優勝を飾った。
 大会には全国から9団体、12チーム(男子7、女子5)が出場。男子の部は、第1日目に7チームによる予選リーグ戦を行い、上位4チーム(北海道、東京都、札幌市、川崎市)が第2日目の決勝トーナメント戦に進んだ。決勝では東京都がセットカウント2対1で北海道を破り優勝、3位決定戦では札幌市がセットカウント2対1で川崎市を降した。
 女子の部は、2日間にわたる全チーム(札幌市、群馬県、東京都、神奈川県、大阪市)の総当たり戦により順位を決定、群馬県が全ての対戦相手から勝ち星を挙げ優勝した。
 結果は次の通り。
 【男子の部】優勝・バトラー(東京都)、準優勝・函館FVC(北海道)、第3位・レッドスコーピオンズ(札幌市)
 【女子の部】優勝・オリーブ群馬(群馬県)、準優勝・大阪市モッピー(大阪市)、第3位・スカーレット(東京都)
 なお、次回大会は平成18年10月25日~26日、福岡市での開催を予定している。

 《16.「全国からの義援金に感謝」 新潟県視障協》
 平成16年10月23日に発生した新潟県・中越地震に際し、全国の日盲連加盟団体・会員から被災者に贈られた多くのお見舞い・励ましに対する御礼の言葉が、新潟県視覚障害者福祉協会の松永秀夫理事長から寄せられた。
 全国の個人・団体から寄せられた義援金は168件、総額629万2002円に達し、これらは会員、非会員を問わず大きな被害を受けた視覚障害者の方々延べ527人に配分され、大変喜ばれたとのこと。
 松永理事長は、義援金を寄せられた方々への感謝の言葉と共に「この経験を生かし今後の災害時の対策を考えていきたい」としている。

 《17.短信》
 *福島県盲人協会が法人格取得
 福島県盲人協会(柏谷勲会長)は法人格を取得し、11月1日付けで社団法人福島県盲人協会となった。
 *広島県視覚障害者福祉協会が名称変更
 社会福祉法人広島県視覚障害者福祉協会(前川昭夫会長)は定款変更に伴い、12月22日付けで団体名を社会福祉法人広島県視覚障害者団体連合会に変更した。
 *厚生労働省人事異動
 厚生労働省の10月1日付人事異動で次の方々が新たに就任された(敬称略)。
 社会・援護局障害保健福祉部企画課長:松嶋賢、同障害福祉課長:藤木則夫、同企画課社会参加推進企画官(社会参加推進室長併任):長田信一。