公務部門における障害者雇用に関する関係府省連絡会議でのヒアリング

2018年9月25日

 平成30年9月21日、日盲連は加藤勝信厚生労働大臣が議長を務める「公務部門における障害者雇用に関する関係府省連絡会議」に参加しました。

 同連絡会議は、障害者雇用率の水増し問題に対して、国の行政機関や地方公共団体の法定雇用率の達成に向けて、計画的な取組を政府一体となって速やかに検討し、さらに障害者の活躍の場を拡大することを目的に開催を行っています。第2回目となる会議では、障害者団体からのヒアリングが行われ、視覚障害を代表して日盲連が参加しました。

 当日は橋井正喜常務理事が出席し、この問題の早期解決と視覚障害者の雇用の確保について意見を述べました。橋井常務からは、先日開催された第64回全国盲青年研修大会(奈良大会)において同問題に対する特別決議があったことに触れ、視覚障害者全体がこの問題の早期解決を望んでいることを指摘し、意見書に示した具体的な改善策を提案しました。提案の中では、各関係府省等で視覚障害者のヘルスキーパーの雇用を進めることも提案し、視覚障害者の雇用を積極的に進めることを強く要望しました。

以下、意見書になります。

 日盲連発第99号 

平成30年9月21日 

 

公務部門における障害者雇用に関する意見

社会福祉法人日本盲人会連合 
会長 竹下 義樹 

 本連合は、中央省庁をはじめとした一連の官公庁における障害者雇用率問題について、9月10日に声明を発表し、今後に向けた改善策を提言した。この提言に関しては、昨年10月30日に開催された厚生労働省の「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」(第3回)において本連合から提出した意見書が基調となっており、かねてより視覚障害者から寄せられた障害者雇用の推進に向けた切実な願いが込められている。

 その上で、今回のヒアリングにおいては、特に下記4点について検討いただくようお願いをする。

1 「61調査」において障害の部位別に報告を求めること
 毎年行われている6月1日現在における障害者雇用状況報告(「61調査」)は、身体、知的、精神、その他の障害者というように、身体障害者をひとくくりにしているが、身体障害者については、障害の部位別に統計を取るべきである。

2 合理的配慮についての報告を求めること
 「61調査」に併せて、障害者の採用前後において、職種、業務内容に応じて、どのような合理的配慮を行ったかについても、部位別に報告を求めるべきである。

3 財源措置を確保すること
 納付金などの財源が使えない官公庁には、それに代わる財源として、一般財源を投入する、または官公庁に働く障害者支援を目的とする基金制度を創設するなどをして、官民格差解消を図るべきである。

4 障害者枠での選考採用枠を設けること
 能力のある障害者を率先垂範して登用するためには、総定員に縛られない特別枠(障害者枠)が必要である。また、職場介助者(ヒューマンアシスタント)の配置が必要な場合、同様に採用できるようにすべきである。

以上

【意見書および参考資料】
01 意見書『公務部門における障害者雇用に関する意見』(docx版/16KB)
02 参考資料1『声明 中央省庁及び地方自治体等の「官公庁における障害者雇用率問題」について』(docx版/37KB)  
03 参考資料2『ヒアリング資料 今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会』(docx版/37KB)